俺たちは天使じゃない（1989）　～　洋画　クライム・コメディ・ドラマ　～

『俺たちは天使じゃない』（原題：We're No Angels）は、1989年に製作されたアメリカ映画。
刑務所を脱走した2人の男が巻き起こす騒動を描くアクション・コメディ。
原作は、アルベール・ユッソンの舞台劇「La Cuisine Des Anges」と、サム・スピワック＆ベラ・スピワックの舞台劇「My Three Angels」であり、1955年に製作されたマイケル・カーティス監督の同名映画のリメイク作品。
監督は「殺人天使 (1982)」「狼の血族 (1984)」「モナリザ (1986)」「スターダスト (1990)」「クライング・ゲーム (1992)」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア (1994)」「プルートで朝食を (2005)」「ブレイブワン (2007)」「ビザンチウム (2012)」のニール・ジョーダン。
オリジナル脚本は、原作戯曲を脚本化して製作された映画「俺たちは天使じゃない (1955)」の脚本家ロナルド・マクドゥゲル。
脚色は「郵便配達は二度ベルを鳴らす (1981)」「アンタッチャブル (1987)」「摩天楼を夢みて (1992)」「アメリカン・バッファロー (1996)」「ザ・ワイルド (1997)」「ＲＯＮＩＮ (1998)」「ザ・プロフェッショナル (2001)」「ハンニバル (2001)」のデヴィッド・マメット。
撮影は「エメラルド・フォレスト (1984)」「リバー・ランズ・スルー・イット (1992)」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア (1994)」「ランダム・ハーツ (1999)」「コンスタンティン (2005)」「Ｘ-ＭＥＮ：ファイナルディシジョン (2006)」「シャーロック・ホームズ (2009)」「幸せの教室 (2011)」のフィリップ・ルースロ。
音楽は「ガンジー (1982)」「メンフィス・ベル (1990)」「靴をなくした天使 (1992)」「ユー・ガット・メール (1998)」「アンナと王様 (1999)」「ディープ・ブルー (2003)」「麦の穂をゆらす風 (2006)」「ルート・アイリッシュ (2010)」「天使の分け前 (2012)」のジョージ・フェントン。
主演は「タクシードライバー (1976)」「ミッドナイト・ラン (1988)」「ケープ・フィアー (1991)」「ＲＯＮＩＮ (1998)」「ミート・ザ・ペアレンツ (2000)」「ハイド・アンド・シーク／暗闇のかくれんぼ (2005)」「ストーン (2010)」「キラー・エリート (2011)」「レッド・ライト (2012)」のロバート・デ・ニーロ。
共演は「コードネームはファルコン (1985)」「デッドマン・ウォーキング (1995)」「ゲーム (1997)」「I am Sam　アイ・アム・サム (2001)」「ミスティック・リバー (2003)」「ザ・インタープリター (2005)」「フェア・ゲーム (2010)」「L.A. ギャングストーリー (2012)」のショーン・ペン、「セント・エルモス・ファイアー (1985)」「ゴースト／ニューヨークの幻 (1990)」「ア・フュー・グッドメン (1992)」「スカーレット・レター (1995)」「Ｇ.Ｉ.ジェーン (1997)」「Ｍｒ．ブルックス　完璧なる殺人鬼 (2007)」「マージン・コール (2011)」のデミ・ムーアなど。

［　公開日　］

1989年12月15日　カナダ公開
1989年12月15日　アメリカ公開
1990年2月10日　日本公開
1990年2月28日　フランス公開
1990年4月24日　スペイン公開
1990年5月　イタリア公開
1990年6月1日　イギリス公開
1990年8月16日　オーストラリア公開
1991年2月20日　ドイツ公開
1997年10月15日　フランス Cherbourg-Octeville Festival of Irish and British Film 上映

【　ストーリー　】

1935年のアメリカ。
ネッド（ロバート・デ・ニーロ）とジム（ショーン・ペン）の二人は、カナダ国境近くの州刑務所に服役していた。
ある日、極悪囚人のボブ（ジェームズ・ルッソ）が処刑される寸前に看守たちを撃ち殺して脱走を謀った。
処刑場にたまたま居合わせた二人は、訳がわからないままボブと共に刑務所を脱走しカナダ国境を目指すのだった。
しかし、途中で出くわした老婆に出任せで言った言葉から、著名な神父様に間違われ、折から二人の神父が来る筈だった教会に送り込まれてしまい、そのまま修道院での生活を始めるのだった。
その間にも二人は、隙をみては国境越えの機会を伺うが、結局は上手く行かず、その内にネッドは、町に住む聾唖者の娘を抱えたモリー（デミ・ムーア）という美しい女性に夢中になってゆくのだった。
やがて、ネッド達を追う刑務所長の一行がこの町にやって来た。
そんな時ネッドは、祭りの日にカナダの姉妹関係にある教会まで行列する話を聞き参加を希望するが、障害者を同伴しなくてはならないという。
ネッドはモリーの娘を頭に思い浮かべるが、モリーはなかなか承知しない。
その最中、町で脱獄犯が射たれたというので駆け付けたネッドは、そこにボブの姿をみた。
重傷のボブは、自分も連れて行かねばネッドたちの正体をバラすと脅迫する。
混乱の中で、偶然祭りの説教者に選ばれたジムのとっさの説教に感動したモリーが、ネッドに娘の同行を許可し行列に参加する事になった。
ところが、国境への橋の上で山車に身を隠したボブの姿が発見され、警官隊の銃の発砲で倒れたボビーの勢いに巻き込まれ、モリーの娘が川の中へ転落してしまう・・・。

【　1955年版との違い　】

・　主人公たちが収監されている刑務所は、前作では孤島に浮かぶ刑務所（デビルズ島）だったのに対し、リメイクはカナダとの国境近くにある刑務所になっている。

・　前作では3人で常に行動しているのに対し、リメイクはデ・ニーロとペンが神父になりすまし、あとの1人は身を隠し続けている。

・　前作では主人公たちは盗み目的で雑貨屋に押し入るが、経営不振に苦しむ店の主人やその娘の恋の行方に首を突っ込むうちに、彼等に同情して店に居候して手伝いをするという展開になっているのに対し、リメイクは国境を越える時の手続きの際に身分を神父と偽ったため、教会に送られて神父になりきっているうちに、いろいろな騒動が起きるという設定になっている。

【　スタッフ　】

監督：　ニール・ジョーダン
原作戯曲：　アルベール・ユッソン『La Cuisine Des Anges』、サム・スピワック＆ベラ・スピワック『My Three Angels』
オリジナル脚本：　ラナルド・マクドゥーガル　『俺たちは天使じゃない (1955)』
脚色：　デヴィッド・マメット
製作：　アート・リンソン
製作総指揮：　ロバート・デ・ニーロ、フレッド・C・カルーソ
撮影：　フィリップ・ルースロ
美術／プロダクションデザイン：　ウォルフ・クレーガー
音楽：　ジョージ・フェントン
編集：　ミック・オーズリー、Joke Van Wijk
キャスティング：　ウォリス・ニキタ
アートディレクション：　リチャード・ハリソン、アンドリュー・アックランド=スノウ
セット制作：　ジム・エリクソン
衣装デザイン：　テオーニ・V・アルドレッジ
視覚効果（Visual Effects）：　アントニー・ハント
特殊効果（Special Effects）：　スチュワート・ブラッドリー、スティーヴ・クロウリー、ウィリアム・H・オル、ジャク・オズモンド、Randy Shymkiw
メイク：　Ian C. Ballard 、Lisa Coi　、Ilona Herman 、Paul LeBlanc 、Roy Sidick 、Jo-Anne Smith-Ojeil 、Lisa Jane Taylor
謝辞：　レイ・マカナリー、Laurie Smith
日本語字幕：　岡枝慎二

【　キャスト　】

ネッド：　ロバート・デ・ニーロ　（吹替：堀勝之祐）
ジム：　ショーン・ペン　（吹替：安原義人）
モリー：　デミ・ムーア　（吹替：高島雅羅）
レベスク神父：　ホイト・アクストン　（吹替：今西正男）
保安官助手：　ブルーノ・カービイ　（吹替：秋元羊介）
ボビー：　ジェームズ・ルッソ　（吹替：麦人）
若い修道僧：　ジョン・C・ライリー　（吹替：大塚芳忠）
刑務所長：　レイ・マカナリー　（吹替：藤本譲）
通訳：　ウォーレス・ショーン　（吹替：峰恵研）
保安官：　ジェイ・ブラゾー　（吹替：池田勝）
ブレア夫人：　エリザベス・ローレンス　（吹替：京田尚子）
店主：　フランク・C・ターナー　（吹替：北村弘一）
ビル・マードック
マシュー・ウォーカー
ショーン・ホイ
ロイド・ベリー
デヴィッド・マクロード
リチャード・ニューマン
フランク・トティーノ
カレン・エリザベス・オースティン
アンソニー・ホランド
シルヴァイン・デマーズ
コリー・ダグ
ガーウィン・サンフォード
ジャック・アクロイド
ジェームズ・キドニー
ジェリー・ビーン
ビル・マッケンジー
Ken Buhay
Jessica Jickels
Sheelah Megill
Rick Poltaruk