『 THE 4TH KIND フォース・カインド 』 (原題:The Fourth Kind) は、2009年に製作されたアメリカ映画。
アラスカの都市ノームに暮らす女性心理学者が体験したという衝撃のエピソードを、当時撮影されたという記録映像と再現映像でドキュメンタリータッチに描く異色モキュメンタリー・サスペンス。
監督・脚本は「ザ・ケイヴ (2005)」のオラントゥンデ・オスサンミ。
撮影は「サイレント・ワールド (2004)」「スターシップ・トゥルーパーズ3 (2008)」「エネミーオブUSA (2009)」「スパイ・アサシン (2009)」OV「クライモリ デッド・リターン (2009)」「山猫は眠らない4 復活の銃弾 (2011)」「セクター5 [第5地区] (2012)」のロレンツォ・セナトーレ。
音楽は「バビロン A.D. (2008)」「バンテージ・ポイント (2008)」「ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~ (2009)」「第九軍団のワシ (2010)」「デビルクエスト (2011)」「ヘンゼル&グレーテル (2013)」のアトリ・オーヴァーソン。
主演は「トゥー・ムーン (1988)」「カフス! (1992)」「フィフス・エレメント (1997)」「ジャンヌ・ダルク (1999)」「バイオハザード (2002)」「ウルトラヴァイオレット (2006)」「パーフェクト・ゲッタウェイ (2009)」「ストーン (2010)」「フェイシズ (2011)」のミラ・ジョヴォヴィッチ。
共演は「シルクウッド (1983)」「コピーキャット (1995)」「アルマゲドン (1998)」「60セカンズ (2000)」「パニッシャー (2004)」「マイティ・ハート/愛と絆 (2007)」「クロッシング (2009)」「プリンセス・カイウラニ (2010)」のウィル・パットン、「ミュータント・タートルズ (1990)」「クラッシュ (1996)」「コラテラル・ダメージ (2001)」「ゾディアック (2006)」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (2008)」「シャッター アイランド (2009)」「モールス (2010)」「ドリームハウス (2011)」のイライアス・コティーズなど。
タイトルは「第四種接近遭遇」の意であり、J・アレン・ハイネックによる接近遭遇の分類のうち、宇宙人による誘拐を指す「第四種」から採られている。
[ 公開日 ]
2009年10月24日 アメリカ Screamfest Film Festival 上映
2009年11月1日 アメリカ Fangoria Trinity of Terrors 上映
2009年11月6日 イギリス公開
2009年11月6日 アメリカ公開
2009年12月18日 日本公開
2010年1月22日 イタリア公開
2010年7月28日 フランス公開
【 ストーリー 】
アラスカ州ノーム。
ノームでは多数の行方不明者が出ており、1960年代からFBIによる捜査訪問は2000回を超えるという。
タイラー博士はノームで複数の不眠症を患う患者を診察するうち、複数の患者の共通点として、午前3時頃に同じような白くて目の大きいフクロウの夢を見ていたということが判明した。
その点に着目した彼女は、彼らに対して催眠療法を行い、夢の正体を突き止めようとしたが、どういう訳か当時の記憶をほとんどの患者は思い出すことが出来なかった。
しかし、うち1人の患者は「あれはフクロウではない」ということに気づき、フクロウと思い込んでいたものの正体を悟った途端、催眠中に錯乱し、不穏状態となってしまう。
催眠から覚めた後もタイラー博士に「何も思い出していない」と告げ、彼は逃げるように家へと帰った。
この時すでにタイラー博士はノームの住人が"the 4th kind"、いわゆる宇宙人による誘拐・拉致に遭っているのではないかという仮説を立て、夫の変死も関連性があるのではないかと考えたが、同席していた同僚のエイブル・キャンポス博士はこれに懐疑的であった。
翌日(10/3)、帰宅したその患者が家族を人質にして自宅に立てこもり、無理心中を図るという事件が起きる。
このときに彼が「自分が何をされたか思い出した。止める方法はこれしかない。」と叫んだ後に銃口を家族および自身に向けている様子が実際のテープに録画されていた。
その晩、ボイスレコーダーの録音ボタンをオンにしたまま眠りについたタイラー博士は、ボイスレコーダーに身に覚えのない自身の奇妙な叫び声と、およそ人間の声とは思えない音(のちにそれがシュメール語であることが判明)が録音されていることに気づき、愕然とする。
彼女の肩には身に覚えのない傷跡が瘢痕として残されていた。
調べていくに連れ、亡き夫も生前、タイラー博士と同じ仮説のもとに、一人の言語学者へとコンタクトをはかっていたことが分かった。
タイラー博士の依頼を受けたその言語学者は音声を解読し、ボイスレコーダーに残された謎の音声が、古代に滅びた言語であるシュメール語であることを突き止める。
さらにその翌日(10/4)、催眠療法を受けたもう一人の患者をタイラー博士が訪ねた。
本人の希望により2度目の催眠療法を行おうとするや否や突如彼は絶叫し、体は宙に浮き上がった。
そして何らかの得体の知れない力によって頚椎を三本ねじ曲げられて骨折し、全身麻痺となってしまう。
その様子をおさめたビデオにも、ノイズと共に謎の声が録音されていた。
この時同席していたキャンポス博士もこの現象を目の当たりにし、タイラー博士の仮説を信じざるを得なくなる・・・。
【 余談 】
・ 本作の予告編は、映画の物語が「実際の事件」に基づいたものだと説明しているが、具体的な事件は明示していない。
その為、事件の証拠資料の存在やアビゲイル・タイラー博士が実在の人物であるかなどについて様々な憶測が流れた。
・ 2009年9月1日付けで報告されたアンカレッジ・デイリーニューズの調査によると、映画が謳うノーム周辺の失踪事件に裏付けはなく、ノームにおける原因不明の死者の数は他のアラスカ州の都市と大差ないという。
ノームを含む人里離れた地域では地形が厳しいのに加えアルコール依存症患者の割合が高いことが、それらの地域での行方不明の多くに結びついているとするのが一致した意見である。
・ 2009年11月12日、ユニバーサル・ピクチャーズは映画を実際の事件に基づいていると見せかけるためネット上のニュース記事や訃報を偽造したことを認め、「映画の宣伝のために偽造されたニュース記事に関する苦情を解決するため」アラスカ記者クラブに2万ドルの和解金を支払うことで合意した。
【 スタッフ 】
監督 : オラントゥンデ・オスサンミ
原案 : オラントゥンデ・オスサンミ 、テリー・リー・ロビンス
脚本 : オラントゥンデ・オスサンミ
製作 : ポール・ブルックス 、ジョー・カーナハン 、テリー・リー・ロビンス 、Guy Danella 、ミシェル・グレコ 、Jon Gudmundsson 、Vinca Liane Jarrett Esq 、Veselin Karadjov 、ジェフ・レヴィン 、デヴィッド・パプケウィッツ 、ジョナサン・ショア
製作総指揮 : スコット・ニーマイヤー 、ノーム・ウェイト 、イオアナ・A・ミラー
撮影 : ロレンツォ・セナトーレ
美術/プロダクション・デザイン : カルロス・シルバ・ダ・シルバ
衣装デザイン : ジョネッタ・ブーン
編集 : ポール・J・コヴィントン
音楽 : アトリ・オーヴァーソン
キャスティング : スー・ジョーンズ
アートディレクション : Alexei Karagyaur 、アクセル・ニコレット
セット制作 : Rosen Stefanov
特殊効果(Special Effects) : Vasil Dikov 、Ivan Drinov 、ジュリアーノ・フューマーニ 、Ivo Hristov 、イヴォ・ジフコフ 、Georgi Karadjov 、Aleksander Muleshkov 、アレクサンデル・オルロフ 、Lyubomir Petrov 、Marten Ruskov
視覚効果(Visual Effects) : Michael Bogen 、アンドレア・カレッタ 、スコット・クルター 、アラン・デ・カストロ 、マーク・フロイント 、Nikolay Gachev 、デヴィッド・ジョーヒガン 、モーリーン・ヒーリー 、アンドレア・ヘルナンデス 、フィリップ・ホフマン
謝辞 : ジェラルド・A・ヴィタトー・Jr
【 キャスト 】
アビゲイル・タイラー博士 : ミラ・ジョヴォヴィッチ (吹替:本田貴子)
オーガスト保安官 : ウィル・パットン (吹替:池田勝)
エイブル・キャンポス博士 : イライアス・コティーズ (吹替:中博史)
アウォロワ : ハキーム・ケイ=カジーム (吹替:楠見尚己)
トミー : コリー・ジョンソン (吹替:西凜太朗)
スコット : エンツォ・シレンティ (吹替:津田健次郎)
アシュリー : ミア・マッケンナ=ブルース (吹替:釘宮理恵)
ロニー : ラファエル・コールマン (吹替:浅野まゆみ)
ウィル : ジュリアン・ヴェルゴフ (吹替:相原嵩明)
デリーザ : ダフネ・アレクサンダー (吹替:伊藤春香)
ジェシカ : サラ・ホートン (吹替:東條加那子)
シンディ : アリーシャ・シートン (吹替:大坂史子)
サラ : タイン・ラファエリ (吹替:安永亜季)
ライアン保安官補 : エリック・ローレン (吹替:高橋研二)
シャーロット・ミルチャード
Pavel Stefanov
Kiera McMaster
Yoan Karamfilov
ヴァレンティン・ガネフ
ヴラディミール・コレフ
Jay Glenn Sunberg
Sylvia Lultchev
オラントゥンデ・オスサンミ
マイク・シュトラウブ
アンドリュー・ウィッ
予告
↓
TRAILER
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