愛と、死を見つめて（2003）　～　韓国映画　ロマンス・ドラマ　～

『愛と、死を見つめて』（原題：하늘정원 / 英題：The Garden of Heaven）は、2003年に公開された韓国映画。
ホスピスで働く医師とガンに侵された女性の切なく辛い恋を描くロマンス・ドラマ。
監督は、本作が初監督作となるイ・ドンヒョン。
脚本は「永遠の片想い (2002)」「青春漫画～僕らの恋愛シナリオ～ (2006)」「私の恋 (2007)」「ワンドゥギ (2011)」のイ・ハン。
撮影はイ・スンウ。
主演は「虹鱒 (1999)」「秘花～スジョンの愛～ (2000)」「バンジージャンプする (2001)」「THE KISEI 寄生 (2002)」「永遠の片想い (2002)」「ブラザーフッド (2004)」「スカーレットレター (2004)」のイ・ウンジュと、「ラブラブ (1997)」「チム　～あこがれの人～ (1998)」「ファースト・キス (1998)」TVドラマ「グッバイ・マイ・ラブ (1999)」「トライアングル (2009)」のアン・ジェウク。
日本劇場未公開作品。

［　公開日　］

2003年4月4日　韓国公開
2004年8月6日　日本 DVD発売

【　ストーリー　】

周囲をいつも明るくするヨンジュはメイクアップ・アーチスト。
不正を許せない性格のせいで一日で失業者となる。
彼女には話せない秘密が一つある。
それはまさにスキールーズ（胃ガン末期）のため、与えられた時間が多くないということ。
彼女は、いくらも残っていない時間の中で未練のない幸福を感じたいと思っている。
幼い時に母の臨終を一人で見守らなければならなかった痛い記憶と父の死のために心の扉を開けずに生きているオソン。
職業が死んだ父が残したホスピス病院＜空の庭園＞の医師であるせいで、いつも見送ることに漠然とした恐れを持っている彼は、どんな事にも手を差し出せずに見守ってしまう。
ある日、思いがけない場所で偶然に会うようになった二人は、お互いの心情をなだめてくれる相手を捜し出したように自然なデートを始める。
都市の道を恋人たちのように歩いて、トッポッキ屋に行ったり星占いで相性を見たり。
だがその日、オソンはヨンジュの人生がいくらも残っていないことを知ってとまどう。
都市の夜景が見下ろせるベンチで、ヨンジュはオソンの肩を抱いて話しかける。
「私を少し愛してくれますか？　死ぬ前まで・・・。」
突然のヨンジュの話にうろたえるオソン。
そしてそんな状況が面白いというように笑うヨンジュ。
見送らなければならない愛に対する恐れ、そして死を前にしても幸福になる女性に対する切なさ。
オソンは選択の岐路に立って、結局は愛するほかないヨンジュに向かい心を開くようになる。
そんな予定された離別の中で、彼らのきれいで透明な・・・しかし辛い愛が始まる・・・。

【　スタッフ　】

監督：　イ・ドンヒョン
原案：　一色伸幸
脚本：　イ・ハン
製作：　ソン・ジョンウン、イ・ソッキ、キム・ヨンボム
撮影：　イ・スンウ
照明：　キム・ドンホ
音楽：　アン・ソンイル，マ・ギョンシク
製作プロダクション：　トゥソンドリームピクチャーズ、ミューズコリア

【　キャスト　】

チェ・オソン：　アン・ジェウク
キム・ヨンジュ：　イ・ウンジュ
ジョンチョル（助監督）：　ソン・ジョンボム
チェ・ムンド（オソンの父）：　チョン・ムソン
ムン・ヘジャ（看護士長）：　ソン・オスクス
ペック（入院患者の老人）：　チェ・ソン
パク・チュボン（入院患者の詩人）：　ユ・ヒョングァン
ホ・ダルシク（入院患者）：　オム・チュンベ
キム・ヨンジャ（ダルシクの妻）：　オ・ユノン
ファン・サンウォン（入院患者の映画監督）：　チョン・ウィガプ
キム・テヒ（看護士）：　シン・ウィヨン
イ・ミスク（看護士）：　チョ・ヘギョン
ムニ（入院患者）：　イ・ヨンスク
イ・ガンチョル（入院患者）：　ユン・ドクソン
ノアの母：　チョン・ミエ
パク・ノア（入院患者の少年）：　カン・サン
ドゥナ（ムニの娘）：　キム・ヨニ
訳述人：　チョン・ポムギル
牧師：　メン・ボンハク
監督１：　ノ・ジノン
監督２：　パク・チョンウ
友人１：　イム・グァノ
友人２：　チョン・チェギョン
友人３：　パク・チュニョク
友人４：　シン・テギュン
医師：　キム・イルグク
医師：　ハ・スヨン
医師の友人：　チェ・デホ
看護士１：　シン・ユンジョン
看護士２：　イ・エヨン
演出部末っ子：　イ・ジェウク
幼いオソン：　コ・チュンヒ
プロダクション女子職員：　カク・ヨンハ
女優：　ハン・アルム
女１：　イ・ジニョン
女２：　キム・ジヘ
女３：　キム・ヘギョン
イ・ミニ：　オ・スンウン　（友情出演）