ランボー／怒りの脱出（1985）　～　洋画　戦争・アクション　～

『ランボー/怒りの脱出』（原題：Rambo：First Blood Part II）は、1985年に製作されたアメリカ映画。

ヴェトナム戦争で行方不明になった米兵に関する情報収集のため敵地に乗り込んだランボーの活躍を描く戦争アクション。

アメリカのアクション映画「ランボー (1982)」（原題：First Blood）のシリーズ第２作。

キャラクター原案は、第1作の原作であり、1972年に出版されたディヴィッド・マレルの作家デビュー作となるアクション小説「一人だけの軍隊」（原題：First Blood）の主人公・ベトナム帰還兵ランボーがモデル。

監督は「裂けた鉤十字／ローマの最も長い一日 (1973)」「カサンドラ・クロス (1976)」「オフサイド７ (1979)」「マッド・ティース (1983)」「コブラ (1986)」「リバイアサン (1989)」「トゥームストーン (1993)」「ザ・ターゲット (1996)」のジョルジ・パン・コスマトス。

脚本は「ロッキー (1976)」「ランボー (1982)」「オーバー・ザ・トップ (1987)」「クリフハンガー (1993)」「暗殺者 (1995)」「ドリヴン (2001)」「シェイド (2003)」「エクスペンダブルズ (2010)」「バレット (2012)」のシルヴェスター・スタローンと、共同脚本に「殺人魚フライングキラー (1981)」「ターミネーター (1984)」「エイリアン２ (1986)」「アビス (1989)」「トゥルーライズ (1994)」「タイタニック (1997)」「エイリアンズ・オブ・ザ・ディープ (2005)」「アバター (2009)」のジェームズ・キャメロン。

撮影は「お気に召すまま (1936)」「黒水仙 (1946)」「アフリカの女王 (1951)」「戦争と平和 (1956)」「ナイル殺人事件 (1978)」「戦争の犬たち (1980)」「キング・オブ・デストロイヤー／コナンＰＡＲＴ２ (1984)」「おかしなおかしな成金大作戦 (1987)」のジャック・カーディフ。

音楽は「オーメン (1976)」「エイリアン (1979)」「ポルターガイスト (1982)」「グレムリン (1984)」「氷の微笑 (1992)」「ハムナプトラ／失われた砂漠の都 (1999)」「インビジブル (2000)」「トータル・フィアーズ (2002)」のジェリー・ゴールドスミス。

主演は、本作の脚本も務めるシルヴェスター・スタローン。
共演は「暗くなるまで待って (1967)」「宇宙からの脱出 (1969)」「リスボン特急 (1972)」「ゴースト／血のシャワー (1980)」「ランボー (1982)」「リバイアサン (1989)」「ホット・ショット２ (1993)」「裸の銃（ガン）を持つ逃亡者 (1998)」のリチャード・クレンナ、「ワイルド・パーティー (1970)」「ブルース・ブラザース (1980)」「羊たちの沈黙 (1990)」「フィラデルフィア (1993)」「オースティン・パワーズ (1997)」「オースティン・パワーズ：デラックス (1999)」「ロード・オブ・ドッグタウン (2005)」のチャールズ・ネイピア、「ハリウッド泥棒ムービー／グリッチ！ (1988)」「チャイナタウン殺人事件 (1989)」「Ｋ２／ハロルドとテイラー (1991)」「真・悪魔の棲む家 (1993)」「ダブルドラゴン (1994)」「ドラッグマスター (1996)」「シャオ夫人のお葬式大作戦！ (2008)」のジュリア・ニクソンなど。

［　公開日　］

1985年5月22日　アメリカ公開
1985年7月18日　オーストラリア公開
1985年8月3日　韓国公開
1985年8月17日　日本公開
1985年8月30日　イギリス公開
1985年9月9日　スペイン公開
1985年10月16日　フランス公開

【　ストーリー　】

警官や州兵を相手に戦い服役中だったランボー（シルヴェスター・スタローン）の元へ、元上官トラウトマン大佐（リチヤード・クレンナ）が現れる。
トラウトマンは、かつての戦地ベトナムへ再び赴き特殊任務につく事を依頼する。
その特殊任務とは、ベトナム戦地でのアメリカ人行方不明兵士の調査と、捕虜となった兵士の確認及び救出作戦だった。
捕虜となり、今だ苦しみ続ける戦友の救出を胸にランボーは特殊任務を引きうける事にする。
だが、ランボーの任務は情報収集だけで、救出は後続部隊がするというものだった。
目的地に向ったランボーは、パラシュート降下の際に装備のベルトが機体に引っ掛かり、ベルトを切断して何とか降下に成功するものの、ナイフと弓矢以外の武器は全て失ってしまった。
ベトナムのジャングルに降り立ったランボーは、現地の連絡員との合流地点へと向かう。
連絡員コー・バオ（ジュリー・ニクソン）と出会い、捕虜収容所潜入を果たした。
そこで米兵の拷問を目撃したランボーは、指令に背いて米兵の一人をを救出。
国境近くまで逃げのびたが頭上までやってきた米軍のヘリはマードック司令官（チャールズ・ネイピア）の命令で2人を見殺しにして去ってしまう。
実は今回の作戦は、行方不明兵士や捕虜の実態を上べだけ調査して世論を鎮めるだけのパフォーマンスであった。
ところが、捕虜など既に存在しないとする軍本部の思惑とは裏腹に、ランボーが実際に捕虜を救出して来てしまった。
マードック司令官としては捕虜が現われては困るのだ。
トラウトマンとランボーはただこの計画に利用されたにすぎなかった。
敵陣の中に置き去りにされたランボーは、東側のゲリラ部隊のポドフスキー（スティーヴン・バーコフ）に捕えられ捕虜収容所へ連行される。
超人的な忍耐力で拷問に耐えたランボーは、現地の連絡員コーの助けを借り収容所を脱出するが・・・。

【　余談　】

前作は「ベトナム戦争による帰還兵のトラウマと市民からの迫害」を描き、公開後には多くのベトナム帰還兵からスタローンの元にファンレターが届いた。
その中に、「是非、捕虜を題材にした続編を作って欲しい」というものがあり、スタローンはこの手紙をもとに脚本を執筆した。
尚、脚本の共同執筆に若き日のジェームズ・キャメロンが参加している。

【　スタッフ　】

監督：　ジョルジ・パン・コスマトス

原作：　デヴィッド・マレル
原案：　ケヴィン・ジャール

脚色：　シルヴェスター・スタローン、ジェームズ・キャメロン
製作：　バズ・フェイトシャンズ
製作総指揮：　マリオ・カサール、アンドリュー・G・ヴァイナ、Mel Dellar
撮影：　ジャック・カーディフ
編集：　マーク・ゴールドブラット、マーク・ヘルフリッチ、ラリー・ボック、ギブ・ジャフェ、フランク・E・ヒメネス
音楽：　ジェリー・ゴールドスミス

キャスティング：　ロンダ・ヤング
美術／プロダクションデザイン：　ビル・ケニー
セット制作：　ウィリアム・ラッド・スキナー、Sig Tingloff
衣装デザイン：　トム・ブロンソン
特殊効果（Special Effects）：　フェデリコ・ファーファン、トーマス・L・フィッシャー　、ジェイ・キング　、ウィリアム・パーセル　、クリフ・ウィンガー・Jr
メイク：　エルビラ・オロペザ、Bertha Chiu　、Kay Cole　、Leonard Engelman　、Pamela S. Westmore
謝辞：　クリフ・ウィンガー・Jr

日本語字幕：　戸田奈津子

【　主題歌　】

『　Peace in Our Life　』

歌：　フランク・スタローン

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【　キャスト　】

ジョン・J・ランボー：　シルヴェスター・スタローン
サミュエル・トラウトマン大佐：　リチャード・クレンナ
マーシャル・マードック司令官：　チャールズ・ネイピア
ポドフスキー中佐：　スティーヴン・バーコフ
コー・バオ：　ジュリア・ニクソン
エリクソン：　マーティン・コーヴ
バンクス：　アンディ・ウッド
タイ軍曹：　ジョージ・チェン
海賊ヴィン：　ウィリアム・ジェント
ユーシン軍曹：　ボージョ・ゴーリク
軍人：　スティーブ・ウィリアムス