ライク・サムワン・イン・ラブ（2012）　～　洋画　ロマンス・ドラマ　～

『ライク・サムワン・イン・ラブ』（原題：Like Someone in Love）は、2012年に製作された日本・フランス共同製作映画。
日本を舞台に、84歳の元大学教授と、デートクラブで働く女子大生、その恋人である青年の愛を描くヒューマン・ドラマ。
監督・脚本は「パンと裏通り (1970)」「トラベラー (1974)」「友だちのうちはどこ？ (1987)」「クローズ・アップ (1990)」「桜桃の味 (1997)」「１０話 (2002)」「明日へのチケット (2005)」「トスカーナの贋作 (2010)」のイランの巨匠・アッバス・キアロスタミ。
撮影は「もっともあぶない刑事 (1989)」「あの夏、いちばん静かな海。 (1991)」「菊次郎の夏 (1999)」「呪怨　パンデミック (2006)」「魍魎の匣 (2007)」「アウトレイジ (2010)」「ロボジー (2011)」「真夏の方程式 (2013)」の柳島克己。
主演は、本作が84歳にして初の主演作となった特撮TV「魔人ハンター　ミツルギ (1973)」「野獣死すべし　復讐のメカニック (1974)」「実相寺昭雄監督作品　ウルトラマン (1979)」「マルサの女 (1987)」OV「雀鬼３／治外法権麻雀 (1994)」OV「仁義３３　極道復讐戦争 (2002)」の奥野匡。
共演は「GOTH (2008)」TVドラマ「ROOKIES　ルーキーズ (2008)」特撮TV「侍戦隊シンケンジャー (2009)」「A bed～二十歳の恋 (2010)」「今日、恋をはじめます (2012)」特撮TV「O-PARTS　オーパーツ (2012)」特撮TV「ネオ・ウルトラＱ (2013)」TVドラマ「ホラーアクシデンタル (2013)」の高梨臨、「五条霊戦記//ＧＯＪＯＥ (2000)」「アカルイミライ (2002)」「ハチミツとクローバー (2006)」「重力ピエロ (2009)」特撮TV「SPEC（スペック）～警視庁公安部公安第五課　未詳事件特別対策係事件簿 (2010)」「アウトレイジ (2010)」「永遠の僕たち (2011)」「はじまりのみち (2013)」の加瀬亮など。

［　公開日　］

2012年5月21日　フランス Cannes Film Festival 上映
2012年9月15日　日本公開
2012年10月4日　アメリカ New York Film Festival 上映
2012年10月10日　フランス公開
2013年2月15日　アメリカ New York City, New York 上映
2013年4月11日　香港公開
2013年4月24日　イタリア公開
2013年6月21日　イギリス公開

【　ストーリー　】

大学で社会学の教授をしていた元大学教授・たかし（奥野匡）は、現在84歳。
妻に先立たれ、大学を離れた今では孤独の中に生きていた。
ひとときでも家庭のぬくもりを味わいたいと考え、デートクラブを通して亡き妻にも似た女子大生の明子（高梨臨）を家に呼ぶ。
タカシは食卓に桜エビのスープとシャンパングラスをしつらえるが、一方の明子は彼女に会いに田舎から出てきた祖母と会わずに駅に置き去りにしてきたことが心に引っかかっていた。
翌日、たかしが明子を大学まで車で送ると、彼女の婚約者だと名乗るのりあき（加瀬亮）が現れる。
たかしを明子の祖父だと勘違いするのりあき。
激しく動揺するたかし。
この3人の出会いから物語は予期せぬ方向へと進んでいく・・・。

【　余談　】

・　本作は、キアロスタミ作品としては初となる日本を舞台とした作品であり、全編日本語で製作されている。
尚、タイトルは当初仮タイトルとして『The End』と発表されていた。

・　製作費2億円のうち500万円を、インターネット上で資金調達を行う仕組みであるクラウドファンディングの“MotionGallery”で一般から投資を募り、215人から536万4,501円を得ており、5万円以上を寄付した購入者は特典として撮影現場に招待され、エキストラとして出演している。

・　全てのキャスティングは有名無名を問わずオーディションで選ばれた。
2011年2月の時点では主演女優に宮崎あおいがキャスティングされたとアメリカの『Variety』誌が報じたが、後に高梨臨と発表された。
また、相手役となる大学教授役は、「60代のインテリ男性」を一般公募していたが、選出されたのは84歳の奥野匡であった。
日本におけるキャッチコピーも「84歳、かりそめの恋を夢見た」となっている。

・　クランクインは2011年10月29日で、同年12月24日にクランクアップした。
ロケでは東京都と神奈川県、静岡県で撮影されている。
撮影にあたっては、キャストは毎日その日の分の台本しか渡されず、物語の結末も知らされないまま撮影を進めたという。

【　スタッフ　】

監督：　アッバス・キアロスタミ
脚本：　アッバス・キアロスタミ
プロデューサー：　堀越謙三、マリン・カルミッツ
アソシエイト・プロデューサー：　ナタナエル・カルミッツ、シャルル・ギリベール
撮影：　柳島克己
照明：　木村明生
編集：　バーマン・キアロスタミ
美術：　磯見俊裕
衣装：　宮本まさ江
録音：　菊地信之
整音：　レザ・ナリミザデー
キャスティング・ディレクター：　杉野剛
ヘア・メイク：　橋本中二
特殊メイク：　森田誠
視覚効果（Visual Effects）：　Nicolas Marcos
操演：　羽鳥博幸
監督補・通訳：　ショーレ・ゴルバリアン
助監督：　田澤裕一、飛田一樹、廣原暁
プロデューサー補：　牛久保舞
記録：　横山昌吾
スチール：　松田優子
メイキング：　池田千尋、杉田協士、飯岡幸子
台詞監修：　大石三知子
タイトルデザイン：　渡辺純
絵画：　矢崎千代二
スチール応援：　岸田五月、山田泰彦
撮影助手：　鈴木慎二、松本貴之、田中安奈
撮影応援：　市川修、金子正人
VE ：　関口明、森弘昭
照明助手：　江川敏則、濱田博史、明星知、下川龍一、葛西幸祐
照明応援：　小川大介、藤野ミチル、小田巻実
編集助手：　横山昌吾
録音助手：　清水オサム、黄永昌
リレコ：　モハマッドレザ・デルバック
美術助手：　露木恵美子、金林剛、蓮池あゆ、布部雅人、一条のはら
美術応援：　黒川通利、塚本周作
衣装助手：　村田野恵
衣装応援：　長渡美穂、小沼みどり
ヘア・メイク助手：　長窪美恵
装置：　平子吉文、兼子達也、山口真一郎、宮原義雄、大場明、佐々木征真、川名邦夫、山下修司、栗田浩二、栗田聖、吉原弘也、廣田良夫
造園：　清水司朗、彌登康作、三沢亮、兼子健太朗
車輌：　山谷貴史、山崎恭一、吉田政二朗、尾形龍一、松下朋央
牽引：　海藤幸廣
制作担当：　中村哲也
制作主任：　宮森隆介、中門尾直子
制作進行：　柴野淳、大川哲史
予算管理：　田中深雪
予算管理応援：　金森保
宣伝：　北條誠人、大竹久美子、土肥悦子、岡崎真紀子
美術：　株式会社トランスフォーマー
撮影機材：　株式会社オムニバスジャパン
照明機材：　日本照明株式会社
特機：　有限会社エヌ・ケイ特機
牽引：　アクティブ21 、スーパードライバーズ
操演：　ストームエフェクト
衣装：　ワードローブ
ヘアメイク：　atclicr ism
車輌：　サニー企画
劇用車：　株式会社フィールドサービス
ポストプロダクション・スーパーバイザー：　クレール・ドルノア、アドリース・ド・パコ
ポストプロダクション・プロデューサー：　ジャン・デルデュック
カラー・コレクション：　イザベル・ラクロー
クレジット編集：　グレッグ・パルパ
CG ：　モハッマド・ゼマール、ニコラスマルコス、セバスティアン・スーム
ラボラトリー：　ディジマージュ、スチュディオ・レキップ
ロケーション協力：　やきとり大吉横浜藤が丘店、Ｇｒｉｌ＆ＢｅｒＲｉｚｚｏ、株式会社アブソルート、神奈川県庁、ＧＡＲＡＧＥＥＡＳＴ、独立行政法人都市再生機構、横浜市土地開発公社
国際共同制作助成：　文化庁、Centre National du cinéma et de l'image animée
製作協力：　株式会社トランスフォーマー
製作：　ユーロスペース、MK2
配給：　ユーロスペース

【　キャスト　】

たかし（元大学教授）：　奥野匡
明子（女子大生）：　高梨臨
のりあき（明子の恋人）：　加瀬亮
ひろし：　でんでん
おばあちゃん（明子の祖母）：　窪田かね子
教え子：　岸博之
なぎさ：　森レイ子
タクシー運転手：　大堀こういち
整備工：　辰巳智秋
なぎさの友人：　春日井静奈
隣人：　鈴木美保子
大吉の常連客：　藤井太一
大吉の店長：　我宮大凱
大吉の店員：　南部哲也
整備工場員：　印南俊佑、西村真、五十嵐康陽
バイク便：　久保田芳之

［　エキストラ　］

伊藤重樹
多和田紱希
鈴木慎吾
柴尾綾
西原久美子
三塚公子
伊藤丈紱
松井一生
セアトン・カリナ
後藤美奈
和田春菜
永田敦子
加藤慎一郎
北條誠人
佐々木麗子
佐々木由美