パーフェクトワールド（1993）　～　洋画　クライム・ドラマ　～

『パーフェクトワールド』（原題：A Perfect World）は、1993年に製作されたアメリカ映画。

脱獄犯と人質の少年との交流と、脱獄犯を追う警察署長の苦悩を描いたクライム・ドラマ。

監督は「恐怖のメロディ (1971)」「ガントレット (1977)」「許されざる者 (1992)」「マディソン郡の橋 (1995)」「ミスティック・リバー (2003)」「ミリオンダラー・ベイビー (2004)」「グラン・トリノ (2008)」「ヒアアフター (2010)」「Ｊ・エドガー (2011)」のクリント・イーストウッド。

脚本は「真夜中のサバナ (1997)」「アラモ (2004)」「しあわせの隠れ場所 (2009)」「スノーホワイト (2012)」「Maleficent (2014)」のジョン・リー・ハンコック。

撮影は「ハートブレイク・リッジ／勝利の戦場 (1986)」「ダーティハリー５ (1988)」「許されざる者 (1992)」「スピード２ (1997)」「スペースカウボーイ (2000)」「ウォルター少年と、夏の休日 (2003)」「５０回目のファースト・キス (2004)」「グレッグのダメ日記 (2010)」のジャック・N・グリーン。

音楽は「タイトロープ (1984)」「許されざる者 (1992)」「マディソン郡の橋 (1995)」「目撃 (1997)」「トゥルー・クライム (1999)」「スペースカウボーイ (2000)」「ブラッド・ワーク (2002)」のレニー・ニーハウス。

主演は「シルバラード (1985)」「アンタッチャブル (1987)」「ボディガード (1992)」「ウォーターワールド (1995)」「１３デイズ (2000)」「守護神 (2006)」「カンパニー・メン (2010)」「エージェント：ライアン (2014)」のケヴィン・コスナーと、本作の監督であり、「荒野の用心棒 (1964)」「夕陽のガンマン (1965)」「ダーティハリー (1971)」「アルカトラズからの脱出 (1979)」「スペースカウボーイ (2000)」「ミリオンダラー・ベイビー (2004)」「グラン・トリノ (2008)」「人生の特等席 (2012)」のクリント・イーストウッド。

共演は「バトルトラック2053 (1991)」「母の贈りもの (1993)」「One Christmas (1994)」「沈黙の大地 (1995)」TVM「女医 (1995)」「マッド・ラブ (1995)」「トゥルー・アイズ (1996)」「1%のハンデ (2004)」のＴ・Ｊ・ローサー、「白熱 (1973)」「マスク (1984)」「ワイルド・アット・ハート (1990)」「ジュラシック・パーク (1993)」「デブラ・ウィンガーを探して (2002)」「インランド・エンパイア (2006)」「ミート・ザ・ペアレンツ３ (2010)」「ザ・マスター (2012)」のローラ・ダーンなど。

［　公開日　］

1993年11月24日　アメリカ公開
1993年12月11日　日本公開
1993年12月15日　フランス公開
1993年12月17日　スペイン公開
1993年12月24日　イギリス公開
1993年12月30日　オーストラリア公開
1994年1月6日　ドイツ公開
1994年1月15日　韓国公開
1994年7月1日　ドイツ公開
1995年7月9日　ドイツ TV初オンエア

【　ストーリー　】

1963年、テキサス州。
ブッチ・ヘインズ（ケヴィン・コスナー）は、アラバマ刑務所から同じ囚人のテリー・ピュー（キース・サセバージャ）と脱走した。
途中、8歳の少年フィリップ（Ｔ・Ｊ・ローサー）の家に押し入った2人は少年を人質に逃亡するが、ブッチはフィリップに危害を加えようとしたテリーを射殺する。
すぐに厳重な警戒線が張られ、州警察署長のレッド・ガーネット（クリント・イーストウッド）が陣頭指揮に当たった。
レッドはブッチが10代のころ、彼の更生のためを思って少年刑務所に送った当人だった。
だが、ブッチはそれを契機に犯罪の常習犯となり、ついには脱獄するまでに至った。
レッドは、そこまで追い込んだのは自分だと強い悔恨の念にかられ、是が非でも自身の手で捕らえねばと思っていた。
犯罪心理学者のサリー（ローラ・ダーン）が同行することになり、彼女はレッドの独自の捜査に反発しつつも次第に彼にひかれていく。
一方、一人前の男として接するブッチにフィリップは親しみと友情を覚え、彼のほうでも少年が気に入った。
父親を知らずエホバの証人の信者である母親のもとで、宗教上の厳しい戒律から年ごろの男の子の楽しみは何一つ与えられずに育ったフィリップ。
少年に自分に似たものを感じたブッチは、ハロウィンやローラー・コースターなどフィリップのささやかな望みをリストに書かせ、ひとつずつ実現させる。
母と自分を残して二度と帰ってこなかった父がたった1度よこしたアラスカ（パーフェクト・ワールド）からの絵ハガキを大事にしまっていたブッチは、「小さな相棒」を連れてかの地を目指す・・・。

【　余談　】

・　山田康雄が吹き替えを担当したイーストウッド出演作は、山田の逝去により本作が最後となった。
・　雑誌『SCREEN』での読者投票企画「ゴールデン・グランプリ」では『ジュラシック・パーク』を抑えて1993年度の作品部門第1位を獲得した。

【　スタッフ　】

監督：　クリント・イーストウッド

脚本：　ジョン・リー・ハンコック

製作：　デイヴィッド・ヴァルデス、クリント・イーストウッド

共同製作：　マーク・ジョンソン

製作総指揮：　バリー・レヴィンソン
撮影：　ジャック・N・グリーン
美術／プロダクションデザイン：　ヘンリー・バムステッド

アートディレクション：　ジャック・G・テイラー・Jr
音楽：　エニー・ニーハウス
編集：　ジョエル・コックス

共同編集：　ロン・スパング
衣装デザイン：　エリカ・エデル・フィリップス

キャスティング：　フィリス・ハフマン
セット制作：　アラン・ヒックス
特殊効果（Special Effects）：　デヴィッド・アンボーン、ジョン・フレイジャー、ジェイムズ・W・マコーミック
メイク：　フランシスコ・X・ペレス、Fríða Aradóttir　、Elle Elliott　、James Lee McCoy　、Carol A. O'Connell
日本語字幕：　戸田奈津子

【　キャスト　】

ブッチ・ヘインズ：　ケヴィン・コスナー　（吹替：ソフト=津嘉山正種 / TV=津嘉山正種）
レッド・ガーネット：　クリント・イーストウッド　（吹替：ソフト=山田康雄 / TV=黒沢年雄）
フィリップ・ペリー：　T・J・ローサー　（吹替：ソフト=湯澤真伍 / TV=大谷育江）
サリー・ガーバー：　ローラ・ダーン　（吹替：ソフト=一城みゆ希 / TV=深見梨加）
テリー・ピュー：　キース・ザラバッカ　（吹替：ソフト=荒川太朗 / TV=立木文彦）
トム・アドラー：　レオ・バーメスター　（吹替：ソフト=筈見純 / TV=円谷文彦）
グラディス・ペリー：　ジェニファー・グリフィン　（吹替：ソフト=野沢由香里 / TV=幸田直子）

ブラッドリー・ウィットフォード

ポール・ヒューイット
レイ・マッキノン
レスリー・フラワーズ
ベリンダ・フラワーズ
ダリル・コックス
テイラー・スザンナ・マクブライド
マーク・ヴォルグ
ジェイムズ・ジーター
エド・ゲルダート
ブルース・マッギル
ゲイリー・ムーディ
ジョージ・ヘインズ
マリエッタ・マリク
ロジャー・ボイス
ルーシー・リー・フリピン
エリザベス・ラスシオ
デヴィッド・クロール
ジル・グラスゴー
デニス・レッツ
ジョン・ハッセー
マーガレット・ボウマン
ジョン・M・ジャクソン
コニー・クーパー
キャメロン・フィンレイ
マルコ・ペレラ
リンダ・ハート
ブランドン・スミス
ジョージ・オリソン
ウェイン・デハート
メアリー・アリス
ケヴィン・ジャマール・ウッズ
トニー・フランク
ウディ・ワトソン
ジェイムズ・W・ギャヴィン
クレイグ・ホスキング
ジミー・レイ・ピケンズ
デヴィッド・スタンフォード
リビー・ヴィラーリ
Jay Whiteaker
Christopher Reagan Ammons
Vernon Grote
Nik Hagler
Gabriel Folse
Katy Wottrich
Greg Stechman