凶悪（2013）　～　邦画　クライム・サスペンス・ドラマ　～

『凶悪』は、2013年9月21日より日活配給にて公開された日本映画。
ある死刑囚の告白を受け、身の毛もよだつ事件の顚末を追う雑誌記者が奔走する姿と、驚愕の真相を描くクライム・サスペンス。
原作は、死刑囚の告発をもとに、警察さえ把握していない殺人事件を掘り起こし、司直の手を逃れていた首謀者を追い詰めていった新潮45編集部の取材記録を綴ったベストセラー・ノンフィクション小説「凶悪　ある死刑囚の告発」。
監督は、本作が長編映画初監督作となるOV「魔法のｉらんど　呪われた学校 (2008)」「ロストパラダイス・イン・トーキョー (2009)」TVドラマ「０号室の客～HOTEL POINT～／First Story　憧れの男 (2009)」TVドラマ「人間昆虫記 (2011)」の白石和彌。
脚本は、本作の監督を務める白石和彌と、「ある朝スウプは (2003)」「親指さがし (2006)」「ロストパラダイス・イン・トーキョー (2009)」「ソラニン (2010)」「ランウェイ☆ビート (2010)」「ＬＯＶＥ　まさお君が行く！ (2012)」「100回泣くこと (2013)」の高橋泉。
撮影は、TVドラマ「俺たちは天使だ！　NO ANGEL NO LUCK (2009)」「eatrip （イートリップ） (2009)」「南の島のフリムン (2009)」「劇場版　目を閉じてギラギラ (2011)」「MOOSIC LAB 2013／おとぎ話みたい (2013)」「ナゾトキネマ　マダム・マーマレードの異常な謎 (2013)」「共喰い (2013)」の今井孝博。
音楽は「ＧＯＮＩＮ (1995)」「フリーズ・ミー (2000)」「ＭＯＯＮ　ＣＨＩＬＤ (2003)」「親指さがし (2006)」「ちょんまげぷりん (2010)」「サルベージ・マイス (2011)」「みなさん、さようなら (2012)」「甘い鞭 (2013)」「白ゆき姫殺人事件 (2014)」の安川午朗。
主演は「ドラゴンヘッド (2003)」「電車男 (2005)」「クローズＺＥＲＯ (2007)」「ＭＷ-ムウ- (2009)」「アンフェア　the answer (2011)」「闇金ウシジマくん (2012)」「俺はまだ本気出してないだけ (2013)」「MONSTERZ　モンスターズ (2014)」の山田孝之。
共演は「HAPPY PEOPLE／ハッピーピープル (1997)」「RED SHADOW　赤影 (2001)」「ALWAYS　三丁目の夕日 (2005)」「少年メリケンサック (2008)」「のぼうの城 (2011)」「はやぶさ　遥かなる帰還 (2012)」「くじけないで (2013)」のピエール瀧、「盲獣VS一寸法師 (2001)」「THE 焼肉 MOVIE　プルコギ (2006)」「東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン (2007)」「ぐるりのこと。 (2008)」「色即ぜねれいしょん (2008)」「モテキ (2011)」「きいろいゾウ (2012)」「ジャッジ！ (2013)」のリリー・フランキー、「金髪の草原 (1999)」「化粧師　KEWAISHI (2001)」「ジョゼと虎と魚たち (2003)」「ストロベリーショートケイクス (2006)」「感染列島 (2008)」「はさみ　hasami (2010)」「神様のカルテ (2011)」「舟を編む (2013)」の池脇千鶴など。

【　ストーリー　】

ある日、スクープ雑誌『明潮24』の編集部に死刑囚の須藤純次（ピエール瀧）から手紙が届く。
記者として働く藤井修一（山田孝之）はその手紙を渡され、須藤純次が収監されている東京拘置所に面会に行き話を聞いてくるよう上司から命じられる。
面会室で向かい合った須藤は、「私には、まだ誰にも話していない余罪が3件あります」と話し始める。
その余罪とは、警察も知らずに闇に埋もれた3つの殺人事件だった。
そしてこれら総ての事件の首謀者は、“先生”と呼ばれる木村孝雄（リリー・フランキー）という不動産ブローカーであり、記事にして貰う事で、今ものうのうと娑婆でのさばっている“先生”を追い詰めたいのだと告白される。
半信半疑で調査を進める藤井だったが、須藤の話と合致する人物や土地が次々と見つかり、次第に彼の告発に信憑性がある事に気付き始める。
死刑囚の告発は真実か虚構か？
“先生”とは何者なのか？
藤井はまるで取り憑かれたように取材に没頭していくのだが・・・。

［　受賞歴　］

・　第5回TAMA映画賞
　　　　最優秀新進監督賞　（白石和彌）

・　新藤兼人賞2013
　　　　金賞　（白石和彌）

・　第38回報知映画賞
　　　　監督賞　（白石和彌）
　　　　助演男優賞　（ピエール瀧）　《「くじけないで」の演技と合わせて》
　　　　助演女優賞　（池脇千鶴）　《「舟を編む」「潔く柔く」の演技と合わせて》

・　第35回ヨコハマ映画祭
　　　　作品賞　（2013年日本映画ベストテン第1位）
　　　　森田芳光メモリアル新人監督賞　（白石和彌）
　　　　音楽賞　（安川午朗）　《「フィギュアなあなた」「甘い鞭」「人類資金」他と合わせて》
　　　　助演男優賞　（リリー・フランキー）　《「そして父になる」の演技と合わせて》

・　第26回日刊スポーツ映画大賞
　　　　助演男優賞　（リリー・フランキー）　《「そして父になる」の演技と合わせて》

・　2013年第87回キネマ旬報ベスト・テン
　　　　日本映画ベスト・テン3位
　　　　助演男優賞　（リリー・フランキー）　《「そして父になる」の演技と合わせて》

・　第37回日本アカデミー賞
　　　　優秀作品賞　（最優秀賞は2014年3月7日発表予定）
　　　　優秀監督賞　（白石和彌）
　　　　優秀脚本賞　（高橋泉/白石和彌）
　　　　優秀助演男優賞　（ピエール瀧、リリー・フランキー）

・　第68回毎日映画コンクール
　　　　男優助演賞　（ピエール瀧）
　　　　音楽賞　（安川午朗）

・　第28回高崎映画祭
　　　　最優秀新進女優賞　（松岡依都美）

・　第56回ブルーリボン賞
　　　　助演男優賞　（ピエール瀧）

・　ムービープラス・アワード 2013
　　　　映画スペシャリスト大賞作品賞3位　（邦画部門）
　　　　映画スペシャリスト大賞俳優賞3位　（リリー・フランキー）　《「そして父になる」の演技と合わせて》
　　　　映画スペシャリスト大賞ベストバトル賞1位　《「パシフィック・リム」と同票》

・　第23回東京スポーツ映画大賞
　　　　助演男優賞　（リリー･フランキー）　《「そして父になる」の演技と合わせて》

【　スタッフ　】

監督：　白石和彌
原作：　新潮45編集部　『凶悪―ある死刑囚の告白―』（新潮文庫刊）
脚本：　高橋泉、白石和彌
製作：　鳥羽乾二郎、十二村幹男
プロデューサー：　赤城聡、千葉善紀、永田芳弘、齋藤寛朗
エグゼクティブプロデューサー：　由里敬三、藤岡修
アソシエイトプロデューサー：　小室直子、小松重之
ラインプロデューサー：　大日方教史
撮影：　今井孝博
美術：　今村力
照明：　水野研一
録音：　浦田和治
衣裳：　小里幸子
編集：　加藤ひとみ
音響効果：　柴崎憲治
音楽：　安川午朗
キャスティング：　田端利江
ヘアメイク：　小山徳美
助監督：　茂木克仁
制作担当：　小川勝美
製作：　日活、ハピネット
制作：　フラミンゴ
制作協力：　カズモ、ディーライツ
企画協力：　新潮社
配給・宣伝：　日活

【　キャスト　】

藤井修一（スクープ雑誌「明潮24」の記者）：　山田孝之
須藤純次（死刑囚）：　ピエール瀧
木村孝雄（「先生」と呼ばれる不動産ブローカー）：　リリー・フランキー
藤井洋子（藤井の妻）：　池脇千鶴
牛場百合枝（被害者の妻）：　白川和子
藤井和子（藤井の母）：　吉村実子
五十嵐邦之（須藤の舎弟）：　小林且弥
日野佳政（木村から須藤に託された舎弟）：　斉藤悠
佐々木賢一（須藤のムショ仲間）：　米村亮太朗
遠藤静江（須藤の内縁の妻）：　松岡依都美
牛場悟（牛場電機設備の経営者）：　ジジ・ぶぅ
芝川理恵（「明潮24」編集長）：　村岡希美
森田幸司（森田土建社長）：　外波山文明
牛場利明（悟の女婿）：　廣末哲万
福森孝（木村の共犯）：　九十九一
牛場恵美子（利明の妻）：　原扶貴子