深紅（2005）　～　邦画　ミステリー・サスペンス　～

『深紅』（英題：The deep red）は、2005年9月17日より東映配給にて公開された日本映画。
殺人事件の被害者と加害者の娘たちがやがて出会い、それぞれの心の闇と二人が辿る悲しい運命を描くミステリー・サスペンス。
原作は、第22回吉川英治文学新人賞を受賞した野沢尚のミステリー小説「深紅」。
監督は「白い犬とワルツを (2002)」「I am 日本人 (2006)」「Father (2013)」の月野木隆。
脚本は、本作の原作者であり人気脚本家でもある「マリリンに逢いたい (1988)」「その男、凶暴につき (1989)」「さらば愛しのやくざ (1990)」「赤と黒の熱情 (1992)」「ラストソング (1994)」「不夜城　SLEEPLESS TOWN (1998)」「破線のマリス (2000)」の野沢尚。
撮影は「海燕ジョーの奇跡 (1984)」「最後の博徒 (1985)」「少年時代 (1990)」「千年の恋　ひかる源氏物語 (2001)」「スパイ・ゾルゲ (2003)」「あかね空 (2006)」「ロストクライム -閃光- (2010)」「始まりも終わりもない (2013)」の鈴木達夫。
音楽は、TVアニメ「ドラえもん (1979～)」TVドラマ「１４才の母　～愛するために生まれてきた～ (2006)」「ふみ子の海 (2007)」「ドロップ (2008)」「エクレール～お菓子放浪記 (2011)」TVドラマ「ドクターＸ　～外科医・大門未知子～ (2012)」TVアニメ「弱虫ペダル (2013)」の沢田完。
主演は、TVドラマ「コワイ童話／シンデレラ (1999)」「サトラレ　TRIBUTE to a SAD GENIUS (2000)」TVドラマ「怪談新耳袋 (2003～2006)」「Jam Films S（エス） (2004)」「怪談新耳袋　ノブヒロさん (2006)」「悲しいボーイフレンド (2008)」「遠くの空 (2010)」「恐竜を掘ろう (2013)」の内山理名と、「金田一少年の事件簿　上海魚人伝説 (1997)」「仄暗い水の底から (2001)」「渋谷怪談 (2003)」「明日の記憶 (2005)」「西遊記 (2007)」「彼岸島 (2009)」「大木家のたのしい旅行　新婚地獄篇 (2010)」「バイロケーション (2013)」の水川あさみ。
共演は「リング２ (1999)」「仄暗い水の底から (2001)」「いま、会いにゆきます (2004)」「ＨＥＲＯ (2007)」「アウトレイジ (2010)」「犬飼さんちの犬 (2011)」「清須会議 (2013)」「悪夢ちゃん　The夢ovie (2014)」の小日向文世、「優駿　ＯＲＡＣＩＯＮ (1988)」「タスマニア物語 (1990)」「きけ、わだつみの声　Last Friends (1995)」「草の乱 (2004)」「火天の城 (2009)」「SPACE BATTLESHIP ヤマト (2010)」「武士の献立 (2013)」「サクラサク (2014)」の緒形直人、「死者の学園祭 (2000)」TVドラマ「ロング・ラブレター～漂流教室 (2002)」「精霊流し (2003)」「楳図かずお恐怖劇場　蟲たちの家 (2005)」「スピードマスター (2007)」「60歳のラブレター (2009)」「僕の中のオトコの娘 (2012)」の内田朝陽、「バトル・ロワイアル (2000)」「修羅雪姫 (2001)」「ロッカーズ　ＲＯＣＫＥＲＳ (2003)」「タイヨウのうた (2006)」「イキガミ (2008)」「アウトレイジ (2010)」「劇場版テンペスト３Ｄ (2011)」「ＨＫ／変態仮面 (2013)」の塚本高史、「渋谷怪談 (2003)」「怪談新耳袋　劇場版 (2004)」「ALWAYS　三丁目の夕日 (2005)」「着信アリＦｉｎａｌ (2006)」「映画　クロサギ (2007)」「白夜行 (2010)」「蜩ノ記 (2013)」の堀北真希など。

【　ストーリー　】

小学校の修学旅行中、突然家族が事故にあったことを知らされる秋葉奏子（堀北真希）。
家族が運ばれた病院へと夜の高速道路を飛ばすタクシーの中、奏子は疲れと不安を抱えながら、長い四時間という道のりを過ごす。
病院に着いた彼女が連れていかれた場所は、両親と幼い弟二人が静かに横たわる冷たい死体安置所だった。
叔母の斎藤佳代（島田楊子）から、家族が殺人事件に巻き込まれたこと、修学旅行に行っていた奏子ひとりが偶然にも助かったこと、そして、犯人の都築則夫（緒形直人）のことを聞かされる泰子。
この事件がトラウマとなり、泰子は家族の死体に出会うまでの四時間をリアルタイムに追体験してしまう、《空白の四時間》という発作に襲われるようになってしまう。
それから8年。
大学生となった奏子は、自分の家族を殺した都築に死刑判決が下ることを知る。
この惨殺事件を追ってきたルポライターの椎名皓一（平田満）に出会い、泰子は都築の娘の都築未歩（水川あさみ）の住所を聞き出す。
奏子は殺人犯の娘がどのように生活し、人生を歩んできたのか、また「私も殺せばいいのよ」と椎名に言い残す彼女に会ってみたいと思ったのだ。
やがて未歩が働くバーを訪れた奏子は自分の素性を隠し、未歩に近づいてゆく。
「死刑囚の娘なの、私」と無邪気に告げる未歩。
父親の犯した罪を自分の罪のように背負って生きている彼女と、次第に親しくなってゆく奏子。
しかし、未歩が明良（内田朝陽）という男と結婚していて、幸せそうな生活を送る姿を見て、徐々に怒りがこみ上げてくる。
「私も殺せばいいのよ…？　なら、私が殺してやろうか」。
奏子の中に狂気が見え始める。
だが未歩は家庭では明良に、容赦ない暴力を振るわれていた。
そのことを知った奏子は「殺してしまえばいいのよ」と未歩にほのめかす。
とまどう未歩だったが、ある日、お腹を蹴られ子供を流産してしまい、それをきっかけに明良に対する殺意が明確となる。
そして、奏子に完全犯罪のアリバイ作りの協力を申しでるのだった。
綿密な計画を練った犯行の日。
殺人実行の時間に突如《空白の四時間》の発作に襲われる奏子。
奏子を置いて、ひとり明良殺しに向かう未歩。
この殺人計画の行方はどこへ向かうのか。
そして、8年前に起きた一家惨殺事件の真実とは・・・？

［　原作との相違点　］

・　奏子の担任である井原先生は下の名前・実子まであるが、原作では「井原」のみで、またセリフなどからもわかるように男性である。

・　奏子の家族の遺体の収容先が監察医務院から「首都大学付属病院」に変更された。

・　事件の目撃者である、当時巡査だった端本は、映画に登場していない。

・　奏子が朝日荘の場所を知るきっかけとなる人物は記者・椎名に対し、原作では巡査・端本である。

【　スタッフ　】

監督：　月野木隆
原作：　野沢尚　『深紅』（講談社刊）
企画：　岩永恵、木村純一、遠藤茂行
脚本：　野沢尚
プロデューサー：　河村清信、今村立広介、明石竜二
撮影：　鈴木達夫
美術：　稲垣尚夫
音楽：　沢田完
VFX ：　マリンポスト
ボクシング指導：　渡嘉敷ボクシングジム
スタジオ：　東映東京撮影所
現像：　東映ラボ・テック
製作協力：　キャン・インターナショナル、今村プロダクション、ミレニアムピクチャーズ
製作：　「深紅」パートナーズ（テレビ朝日、東映、アミューズソフトエンタテインメント、日本出版販売、ギャガ）
配給：　東映

【　主題歌　】

『　Lights　』

歌：　信近エリ

【　キャスト　】

秋葉奏子：　内山理名
都築未歩：　水川あさみ
秋葉由紀彦：　小日向文世
都築則夫：　緒形直人
中垣明良：　内田朝陽
渡辺拓巳：　塚本高史
秋葉奏子（少女時代）：　堀北真希
椎名皓一：　平田満
井原実子（奏子の担任教師）：　南野陽子
斎藤佳代：　田中好子
田中医師：　島田楊子
池田栄一：　小倉一郎
奏子の友人A ：　安めぐみ
奏子の友人B ：　あじゃ
刑事：　洞口依子
朝日荘の大家：　根岸季衣
草薙幸二郎
藤田哲也
福永真梨佳
初音ひさみ
椋名凛
岡本奈月
春馬ゆかり

　予告

　　↓
TRAILER