旅立ちの島唄～十五の春～（2012）　～　邦画　青春・ドラマ　～

『旅立ちの島唄～十五の春～』は、2012年に製作、2013年5月18日よりビターズ・エンド配給にて公開された日本映画。
沖縄から東に360キロ離れた南大東島を舞台に、高校進学のために島を出なければならない少女の成長と家族の絆を島唄のメロディーに乗せて描く青春・ドラマ。
監督・脚本は「The ショートフィルムズ／みんな、はじめはコドモだった (2008)」「ヒーローショー (2010)」「黄金を抱いて翔べ (2012)」の脚本や、「キトキト！ (2006)」「江ノ島プリズム (2013)」「クジラのいた夏 (2014)」の監督などを務める吉田康弘。
撮影は「キトキト！ (2006)」「ユメ十夜 (2007)」「インスタント沼 (2009)」「冷たい熱帯魚 (2010)」「ヒーローショー (2010)」「黄金を抱いて翔べ (2012)」「Seventh Code　セブンス・コード (2013)」の木村信也。
音楽は「婚前特急 (2011)」「マイ・バック・ページ (2011)」「江ノ島プリズム (2013)」のきだしゅんすけ。
主演は、本作が映画初主演作となる「ソロコンテスト (2008)」「女の子ものがたり (2009)」「告白 (2010)」TVドラマ「高校生レストラン (2011)」「グッモーエビアン！ (2012)」TVドラマ「結婚しない (2012)」TVドラマ「ロストデイズ (2014)」の三吉彩花。
共演は「香港パラダイス (1990)」「黒い家 (1999)」「クイール (2003)」「東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン (2007)」「カムイ外伝 (2009)」「軽蔑 (2011)」「舟を編む (2013)」「春を背負って (2014)」の小林薫、「あゝ野麦峠 (1979)」「夜逃げ屋本舗 (1992)」「鉄道員（ぽっぽや） (1999)」「阿修羅のごとく (2003)」「キトキト！ (2006)」「火天の城 (2009)」「一枚のハガキ (2010)」「つやのよる　ある愛に関わった、女たちの物語 (2012)」の大竹しのぶなど。

【　ストーリー　】

沖縄本島から東へ360kmにある絶海の孤島・南大東島。
子どもたちは高校進学のため、15歳で島を出て家族と離れて暮らさねばならない。
少女民謡グループ“ボロジノ娘”は、毎年別れの唄「アバヨーイ」を歌い島を旅立っていく。
「明日から、ボロジノ娘は優奈がリーダーだからね」
先輩・文香（野吾沙織）から、そう肩をたたかれた優奈（三吉彩花）。
そうして、優奈が島で過ごす最後の一年が始まった。
兄・正志（小久保寿人）、姉・美奈（早織）、そして美奈の進学に合わせて母・明美（大竹しのぶ）もが島を出て以来、優奈はさとうきび農家を営む島人の父・利治（小林薫）とずっとふたり暮らし。
明美とはもう1年近く会っていない。
ある日、姉の美奈が赤ん坊のメイを連れて島に帰って来る。
夫の克也（若葉竜也）となにかあったのだろうか。
何の理由も告げずに家に暮らし始める美奈。
南大東島と北大東島が島をあげて戦う一大イベント、南北親善競技大会。
優奈と親友のチーロ（山本舞子）は落ち着かない。
気になるひとが、北大東島からやってくるのだ。
長身のスポーツ青年、健斗（手島隆寛）。
優奈は健斗から住所を渡され、携帯電話を持たないふたりの手紙による“遠距離恋愛”が始まった。
ある日、優奈はボロジノ娘として南大東島のPRで那覇にいた。
優奈が演奏しているイベントへ駆けつける正志と明美。
「三線、うまくなったね」「……うん」
少しぎこちないお母との会話。
お母の家へ着くと、そこに明美の恋人らしい人、金城（普久原明）がやってくる。
動揺し、家を飛び出す優奈。
ある日、優奈は健斗が島に残るらしいという話を聞く。
いてもたってもいられず、優奈は北大東島へと向かう。
「俺たちもう、会えないかもな」。
健斗は優奈との高校進学の夢を諦め、父の仕事を継ぐことを決めていた。
逃れることのできない離島の現実。
傷心して戻ってきた優奈を、利治が何も言わずに迎えてくれた。
優奈が通う民謡教室で新垣先生との「アバヨーイ」の練習。
「この歌は泣いて歌ったら価値ないからさ、堪えて歌うんだよ」。
卒業の日が、刻一刻と近づいてくる・・・。
高校の面接のために、優奈と利治は那覇へ。
その夜、家族全員で久しぶりに夕食を囲んだ。
優奈は自身の決意を家族に伝える。
「私、ひとり暮らししたい。ひとりで大丈夫。だから、お母は島に帰って」。
気まずい空気が流れ、「お父とお母、離婚することにしたから」と利治が言う。
なんで？みんなで一緒に大きなおうちに住もうよ・・・。
優奈の声がむなしく響く。
そして、ついにやってきた卒業コンサートの日。
お父とお母が見守るなか、優奈は別れの島唄「アバヨーイ」を歌うためにステージへと向かう。家族への想いを込めて・・・。

【　スタッフ　】

監督：　吉田康弘
脚本：　吉田康弘
プロデューサー：　政岡保宏、比嘉洋、澤岳司
協力プロデューサー：　遠藤日登思
撮影：　木村信也
照明：　大城和真
録音：　横澤匡広
美術：　古積弘二
編集：　村上雅樹
音楽：　きだしゅんすけ
音響効果：　渡部健一
スタイリスト：　星野和美
ヘアメイク：　小出みさ
助監督：　松尾崇
アシスタントプロデューサー：　三橋剛
制作担当：　岡本健志、鳥越一枝
企画・制作：　アミューズ映像製作部、沖縄映像センター、デジタル・フロンティア
製作：　「旅立ちの島唄～十五の春～」製作委員会（アミューズ、沖縄映像センター、ファミマ・ドット・コム、ビターズ・エンド、ひかりTV 、琉球放送、沖縄タイムス社）
配給：　ビターズ・エンド

【　主題歌　】

『　春にゴンドラ　』

作詞・作曲：比嘉栄昇　　編曲：BEGIN　　歌：BEGIN

【　キャスト　】

仲里優奈：　三吉彩花
仲里明美（優奈の母）：　大竹しのぶ
仲里利治（優奈の父）：　小林薫
仲里正志（優奈の兄）：　小久保寿人
藤原美奈（優奈の姉）：　早織
藤原克也（美奈の夫）：　若葉竜也
瑠璃子：　立石涼子
金城悟志：　普久原明
チーロ（優奈の親友）：　山本舞子
リッコ：　照喜名星那
幸信：　上原宗司
伊佐健斗：　手島隆寛
沖山：　日向丈
シゲオ：　松浦祐也
ＭＣ：　ひーぷー
文香（優奈の先輩）：　野吾沙織
島袋寛之
前原エリ
儀間由莉奈
瀬良垣美月
玉村真季奈
沖山美鈴
宮平真生
桃原来夢
玉那覇妃音
屋嘉比凛
宮平優
喜友名可奈子
冨里穂都美
桃原穂夏
平良しえり
瀬良垣睦美
新垣則夫