ゆめのかよいじ（2012）　～　邦画　青春・ロマンス・ファンタジー　～

『ゆめのかよいじ』は、2012年に製作、2013年12月14日より「ゆめのかよいじ」製作委員会配給にて公開された日本映画。
大好きな父がこの世を去り、東京から田舎に越してきた孤独な少女が、時を超えて彷徨う少女との交流を通して再生していく姿をファンタジックに描く青春ドラマ。
ネット上で一般の出資者を公募するというクラウドファンディング（crowd funding）方式で製作された作品。
原作は、青年向け漫画雑誌「ヤングキング」（少年画報社）に、1987年1月号～4月号、及び1988年1月号～4月号にかけて連載、2001年9月に角川書店から加筆訂正されて復刊された大野安之のSF漫画「ゆめのかよいじ」。
監督・脚本は、OV「萌えキュン＠MOVIE 聖・美少女フィギュア伝 (2006)」「モノクロームの少女 (2009)」「雪の中のしろうさぎ (2011)」「鐘楼のふたり (2012)」「フェルメールの憂鬱 (2012)」「ジョフクの恋 (2013)」「スターティング・オーヴァー (2013)」の五藤利弘。
撮影は「火星のわが家　MARS SWEET HOME (2000)」「ＬＯＦＴ　ロフト (2005)」「叫 (2006)」「トウキョウソナタ (2008)」「東京島 (2010)」「孤独な惑星 (2011)」「ぱいかじ南海作戦 (2012)」「絶叫学級 (2013)」の芦澤明子。
主演は、TVドラマ「受験の神様 (2007)」「色即ぜねれいしょん (2008)」TVドラマ「銭ゲバ (2009)」「時をかける少女 (2010)」「マイ・バック・ページ (2011)」「映画妖怪人間ベム (2012)」「不安の種 (2013)」「Ｌ・ＤＫ (2014)」の石橋杏奈と、OV「携帯彼女 (2011)」「麒麟の翼　～劇場版・新参者～ (2011)」「ギャルバサラ　-戦国時代は圏外です- (2011)」TVドラマ「黒の女教師 (2012)」TVドラマ「仮面ティーチャー (2013)」「生贄のジレンマ (2013)」「１／１１　じゅういちぶんのいち (2014)」の竹富聖花。
共演は「制服サバイガール II (2008)」「学校裏サイト (2009)」「GANTZ (2010)」「カイジ２～人生奪回ゲーム～ (2011)」特撮TV「仮面ライダーウィザード (2012)」TVドラマ「彼岸島 (2013)」TVドラマ「私の嫌いな探偵 (2014)」の白石隼也など。

【　ストーリー　】

夏休みが明けた頃、東京から母親の故郷である新潟の山あいの高校に転校してきた宮沢真理（石橋杏奈）。
最愛の父と死別し、また都会で傷ついた少女の真理には、昔のままの木造校舎や、雄大な自然の風景に安らぎを感じ、心の底から魅かれていく。
ある日、その木造校舎で、見馴れない制服を着た美しい少女、岡部梨絵（竹富聖花）と出会う。
神秘的な目でじっと真理を見つめる梨絵は、「帰ってきたの？」と言い、戸惑う真理に抱きつき、不意に口づけをしようとする。。
呆然と立ち尽くす真理。
気がつくと梨絵は、その場から消えていた。
梨絵は、時のはざまにさまよう精霊だった。
梨絵は戦後まもなく大切な人をなくして自らも命を絶ち、数十年の時を越えて現代にも残る古い木造校舎に居つく精霊であった。
はじめは受け入れられなかった真理だったが、次第に真理と梨絵は不思議な交流を重ねていく。
一方、真里と同じクラスの中島たかお（白石隼也）は、真里の不思議な行動が気になり始める。
ある日、梨絵が精霊ではないかと気づいた中島は、真里が梨絵によってどこかに連れ去られるような不安を感じる。
そんな中島の不安をよそに、真里と梨絵は魅かれあってゆく。
お互い大切な人を失い心が空洞化した少女2人が、過去から未来へ続く人々の絆、古いものの大切さを実感し、互いの苦しみを理解しながら再生へと向かっていく・・・。

【　余談　】

本作のタイトル「ゆめのかよいじ」は、古今集の「住の江の岸による波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ」という歌から来ており、「通い路」とは、人の想いや魂が交錯するこの世とあの世の通り道のような空間を意味する。

【　スタッフ　】

監督：　五藤利弘
原作：　大野安之　『ゆめのかよいじ』（角川書店刊）
脚本：　五藤利弘
エグゼクティブプロデューサー：　池田幸治
プロデューサー：　松岡周作、壺井大輔、扇澤武義
撮影：　芦澤明子（J.S.C）
照明：　玉川直人、永田英則
録音：　落合大介
整音：　吉田憲義
美術：　佐藤千夏子
編集：　室井孝介、五藤利弘
音楽：　石塚徹
ピアノ演奏：　伊藤万里
音響効果：　齋藤昌利
カラーリスト：　松本康弘
スタイリスト：　小倉久乃
ヘアメイク：　望月志穂美
スチール：　本多晃子
助監督：　瀬戸慎吾
撮影助手：　山本大輔、林浩一、瀧澤俊輔
撮影応援：　新家子美穂
照明助手：　安藤馨、羽賀瑛里桂
録音助手：　羽田猛志、岡野沙織
監督助手：　斉藤博士、小泉宗仁
衣装助手：　大森梨恵
制作担当：　中里友樹
制作主任：　下條岳
制作進行：　山城研二
制作応援：　白石愛、山口雷太、長島忠征
脚本協力：　菅野友恵
制作デスク：　美坂有子
ポスターデザイン：　柴岡洋次
フォトグラファー：　開大輔
WEB制作：　山中洋明、松森一樹
栃尾映画製作委員会：　馬場潤一郎、長谷川一作、西川克巳、青柳孝三、大崎勉、大崎孝蔵
制作協力：　ボイス＆ハート
製作：　「ゆめのかよいじ」製作委員会〔ディー・キューブ（池田幸治）、ビデックス（田谷小百合、森田麻依子、田村明日香）、アンバス（長山博、石井好二）、デジタライズ（藤本英俊）、栃尾映画製作委員会〕
配給：　「ゆめのかよいじ」製作委員会

【　主題歌　】

『　プリズム　』

作詞・作曲・歌：　笹川美和（cutting edge）

【　キャスト　】

宮沢真理 / 外山百合：　石橋杏奈
岡部梨絵：　竹富聖花
中島たかお：　白石隼也
斉藤さつき：　浅野かや
大崎知子：　岡田さつき
斉藤雅子：　喜多道枝
星野路子：　上田結
小林大介：　内田滋
大崎与四郎：　丸一仙翁
大崎隆：　山田幸伸
幼少期の真理：　青山愛依
不思議な男の子：　中野公平
稲田由加：　小鳥遊歩哉音
荒井恵実：　瀧澤美希
竹内美雪：　早川まき
山田拓海：　福田崇弘
西川陽介：　木村晃
宮沢和彦：　安藤匡史
馬場崇：　岡村洋一
ボランティア：　サーモン鮭山
大桃美代子（友情出演）
高松みなみ
今井雄大
岡村昌彦
馬場謙一
星野暁一
丸山祐子
山元花乃

― 新潟県立長岡商業高等学校のみなさん ―

中村翼
織田康平
佐藤祐樹
林俊紀
樋口未来
金山麻美
近藤南美
佐藤ちなみ
神林祐実
岩井悠里
多田千紘
渡辺夏江
富居千賀
村越加奈子
内山奈美
坂井真子
内藤さえり
小林万里子
本間樹里
箕輪あづさ
倉重かんな
横山彩花
萩野翼
倉品駿
加藤龍太
平井智大
田村佑稀
入沢祐介
吉水尚樹
伴内康平
永橋葵
佐藤諒也