じゃりン子チエ（1981）　～　邦画　コメディ・アニメ　～

『じゃりン子チエ』は、1981年4月11日より東宝配給にて公開された日本のアニメ映画。
父親に代ってホルモン焼き屋を切り盛りする小学生チエと周囲の人々の温かい人情を描くコメディ。
原作は、1978年10月12日号～1997年8月19日号にかけて、双葉社の青年漫画雑誌「週刊漫画アクション」に連載された漫画家・はるき悦巳の下町人情漫画「じゃりン子チエ」。
監督は、TVアニメ「赤毛のアン (1979)」アニメ「セロ彈きのゴーシュ (1982)」アニメ「火垂るの墓 (1988)」アニメ「おもひでぽろぽろ (1991)」アニメ「平成狸合戦ぽんぽこ (1994)」アニメ「ホーホケキョ　となりの山田くん (1999)」アニメ「赤毛のアン　グリーンゲーブルズへの道 (2010)」アニメ「かぐや姫の物語 (2013)」の高畑勲。
脚本は、TVアニメ「サザエさん (1969～)」TVアニメ「いなかっぺ大将 (1970～1972)」TVアニメ「さるとびエッちゃん (1971)」TVアニメ「はじめ人間ギャートルズ (1974～1976)」TVアニメ「キャンディ・キャンディ (1976～1979)」TVアニメ「プロゴルファー猿 (1985～1988)」の城山昇。
作画監督は、アニメ「魔法使いサリー (1968)」アニメ「パンダ・コパンダ (1972)」TVアニメ「アルプスの少女ハイジ (1974)」TVアニメ「母をたずねて三千里 (1976)」アニメ「龍の子太郎 (1979)」などの作画監督を務める他、「劇場版ポケットモンスター」シリーズのアニメーション監修を担当する小田部羊一と、アニメ「太陽の王子　ホルスの大冒険 (1968)」TVアニメ「ムーミン (1969～1970)」TVアニメ「ルパン三世 (1971～1972)」TVアニメ「侍ジャイアンツ (1973～1974)」TVアニメ「未来少年コナン (1978)」アニメ「ルパン三世　カリオストロの城 (1979)」などの作画監督を務める大塚康生。
撮影監督は、TVアニメ「空手バカ一代 (1973～1974)」TVアニメ「新・エースをねらえ！ (1978)」TVアニメ「ベルサイユのばら (1979～1980)」TVアニメ「スペースコブラ (1982)」TVアニメ「おそ松くん (1988～1989)」TVアニメ「おれは直角 (1991)」TVアニメ「ASTRO BOY　鉄腕アトム (2003)」の高橋宏固。
音楽は、「太陽を盗んだ男 (1979)」「セーラー服と機関銃 (1981)」アニメ「うる星やつら２　ビューティフル・ドリーマー (1984)」「プルシアンブルーの肖像 (1986)」アニメ「おもひでぽろぽろ (1991)」TVアニメ「行け！稲中卓球部 (1995)」「霧の子午線 (1996)」「ペコロスの母に会いに行く (2013)」の星勝。

【　ストーリー　】

チエは通天閣の見える街に住む小学校五年生の女の子。
昼は学校へ行き、夜はバクチとケンカに明け暮れるアホ親父のテツに代わって、家業のホルモン焼き屋を一人で切り盛りしている。
チエの家の近所には、本気になったらテツより強い祖母のおバァと気の弱い祖父のおジィが住んでおり、家には小鉄という猫がいる。
チエの一番の楽しみは、テツと別居中の母ヨシ江と会うことだ。
しかし、二人が秘密で会っていることをテツはウスウス感づいており、それを心良く思っていない。
テツのバクチの借金を取りに来た遊興倶楽部の社長は自慢の猫アントニオを小鉄にしかけるがあっさりとやられてしまった。
数日後、愛猫を失いショックの社長は改心してお好み焼き屋を開き、テツもそこの用心棒の仕事にありつく。
ヨシ江になつくチエの関心を引こうとテツは運動会の近いチエに運動靴をプレゼントする。
昨年はゲタで三位のチエ、今年はダントツで優勝。
チエの担任、花井先生の父、拳骨はヨシ江とテツの仲人だ。
拳骨はおバァ以外に頭の上がらない人間の一人だ。
そして、拳骨は別居中の二人を強引に一緒に住ませてしまう。
ある日、アントニオの息子のジュニアがフラッと町に現れ小鉄に闘いを挑んだ。
社長の心を察した小鉄はジュニアの猛攻撃に無抵抗で受ける。
その姿にジュニアは心うたれ、小鉄を許し、そのまま社長のお好み焼き屋に住むことにした。
以来、二匹はとてもいいコンビだ・・・。

【　スタッフ　】

監督：　高畑勲
原作：　はるき悦巳　『じゃりン子チエ』（「週刊漫画アクション」連載双葉社刊）
脚本：　城山昇
製作：　多賀英典、片山哲生
作画監督：　小田部羊一、大塚康生
撮影監督：　高橋宏固
撮影：　官内征雄、平山昭雄、細野正、斉藤桂三、大田勝美、中村喜則、安津畑隆、小林武男、高橋宣久
ネガ編集：　高橋和子
動画検査：　原恵子、小林弥生
色彩設計：　近藤浩子
録音監督：　加藤敏
録音：　加藤敏
録音スタジオ：　東北新社
整音：　前田仁信
効果：　倉橋静男（東洋音響効果グループ）
美術監督：　山本二三
編集：　鶴渕允寿
助監督：　三家本泰美
タイトル：　藤井敬康
制作担当：　仙石鎮彦
制作デスク：　竹内孝次
制作進行：　早乙女弘、土岐友二
現像：　東洋現像所
製作：　東宝株式会社、キティ・ミュージック、東京ムービー新社（現・東京ムービー）
制作協力：　テレコム・アニメーションフィルム、澤田隆治（東阪企画）
配給：　東宝

【　主題歌　】

・　オープニングテーマ

『　じゃりン子チエ　』

作詞：阿久悠　　作曲：岡本一生　　編曲：星勝　　歌：ビジー・フォー

・　エンディングテーマ

『　春の予感　』

作詞：来生えつこ　　作曲：来生たかお　　編曲：星勝　　歌：ビジー・フォー

【　キャスト　】

竹本チエ（小学五年生の少女）：　中山千夏
竹本テツ（チエの父）：　西川のりお
竹本ヨシ江（チエの母）：　三林京子
小鉄（猫）：　西川きよし
アントニオ / アントニオＪｒ．（猫）：　横山やすし
マサル（チエの同級生）：　島田紳助
シゲル（チエの同級生）：　松本竜介
おバア（チエの祖母）：　京唄子
おジイ（チエの祖父）：　鳳啓助
カルメラ兄弟（ヤクザ）：　ザ・ぼんち
丸山ミツル（警察官）：　上方よしお
遊興倶楽部「堅気屋」社長：　芦屋雁之助
花井渉（チエの担任）：　桂三枝
花井拳骨（テツの恩師）：　笑福亭仁鶴
テツの仲間：　オール阪神・巨人
客Ａ：　今西正男
客Ｂ：　緒方賢一
署長：　永井一郎
客１：　増岡弘
客２：　岸野一彦
マサルの母：　太田淑子
女：　山本圭子
ペコちゃん：　高坂真琴

　予告

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TRAILER