夏の終り（2012）　～　邦画　ロマンス・ドラマ　～

『夏の終り』は、2012年に製作、2013年8月31日よりクロックワークス配給にて公開された日本映画。
ふたりの男の間で揺れ動く女の愛の彷徨を描くロマンス・ドラマ。
原作は、作家の瀬戸内寂聴が、出家前であった「瀬戸内晴美」時代の1962年に発表した、自身の経験をもとに年上の男と年下の男との三角関係に苦悩する女性の姿を描いた自伝的ベストセラー短編小説「夏の終り」。
監督は「アンテナ (2003)」「揮発性の女 (2004)」「フリージア (2006)」「ノン子３６歳（家事手伝い） (2008)」「海炭市叙景 (2010)」「マイ・バック・ページ (2011)」「莫逆家族　バクギャクファミーリア (2012)」「私の男 (2013)」の熊切和嘉。
脚本は「悲しくなるほど不実な夜空に (2001)」「アンテナ (2003)」「転生 TENSEI (2006)」「病葉（わくらば）流れて (2007)」「ノン子３６歳（家事手伝い） (2008)」「海炭市叙景 (2010)」「莫逆家族　バクギャクファミーリア (2012)」「私の男 (2013)」の宇治田隆史。
撮影は「腐る女 (1997)」「悲しくなるほど不実な夜空に (2001)」「くりいむレモン (2004)」「ノン子３６歳（家事手伝い） (2008)」「ソラニン (2010)」「マイ・バック・ページ (2011)」「桐島、部活やめるってよ (2012)」「四十九日のレシピ (2013)」の近藤龍人。
音楽は、アニメ「Ｈ・Ｐ・ラヴクラフトのダニッチ・ホラー (2006)」「実録・連合赤軍　あさま山荘への道程（みち） (2007)」「海炭市叙景 (2010)」「海燕ホテル・ブルー (2011)」「私の男 (2013)」のジム・オルーク。
主演は「モスラ２　海底の大決戦 (1997)」「DEATH NOTE　デスノート (2006)」「少林少女 (2008)」「川の底からこんにちは (2009)」「悪人 (2010)」「スマグラー　おまえの未来を運べ (2011)」「北のカナリアたち (2012)」「ハロー！純一 (2013)」の満島ひかり。
共演は、特撮TV「仮面ライダー５５５（ファイズ） (2003～2004)」「ブラックキス (2004)」「魁!!男塾 (2007)」「シュアリー・サムデイ (2010)」「うさぎドロップ (2011)」「シャニダールの花 (2012)」「ガッチャマン (2013)」「ルパン三世 (2014)」の綾野剛、「はなれ瞽女おりん (1977)」「お葬式 (1984)」「香港パラダイス (1990)」「黒い家 (1999)」「クイール (2003)」「休暇 (2007)」「海炭市叙景 (2010)」「軽蔑 (2011)」「舟を編む (2013)」「春を背負って (2014)」の小林薫など。

【　ストーリー　】

昭和30年代の暮れ。
染色家の相澤知子（満島ひかり）が帰宅すると、一緒に暮らしている年上の作家・小杉慎吾（小林薫）から、木下という男（綾野剛）が訪ねてきたと告げられる。
木下とは、知子が結婚していた12年前に出会い恋に落ち、夫と子どもを置いて駆け落ちした相手だった。
大みそかの夜、風邪をひいて寝込む知子を小杉は優しく介抱していたが、妻の家へと赴く。
小杉には妻子があり、きっちりと週の半分ずつを両方の家で過ごしている。
小杉との生活は8年になり、普段は安定した収入を持ち自立していることに自負を持つ知子だったが、このときばかりは寂しさがよぎった。
年が明けて快復した頃にかかってきた木下からの電話に、寂しさから、会いにきてほしいと言ってしまう。
その日から、小杉が妻の家に行っている間に木下と会い、小杉が帰って来たらいつもの穏やかな日々に戻る生活が始まった。
嫉妬に駆られた木下は、こんな関係がいつまでも続けられると思っているのかと問い詰めるようになるが、知子は木下との関係を断つことができないでいた。
木下の知子への執着が日に日に増す一方、知子は揺らぎないと思っていた小杉との生活に疑問を持つようになる。
ある日、小杉の妻からの手紙を見つけて読んでしまい、そこに込められた妻の愛情に触れてしまった知子は、小杉の妻の家を訪ねる。
小杉の妻は出かけており小杉しかいなかったが、家に溢れる二人の生活の生々しさを目にし、知子は逃げるように家を後にする。その後、何事もなかったかのように知子の家に来た小杉は、大衆小説の仕事を引き受けたことを告げる。
軽蔑していた仕事をなぜ引き受けたのか責める知子を前に、居場所がないと泣き崩れる小杉。
二人ともこの関係に息苦しさを感じていたと気付いた知子は、一から人生をやり直そうと決心する。
そして夏の終わり、再出発を切った知子の前に、ある人が現れる・・・。

【　スタッフ　】

監督：　熊切和嘉
原作：　瀬戸内寂聴　『夏の終り』（新潮文庫刊）
脚本：　宇治田隆史
製作：　藤本款、伊藤和明
プロデューサー：　越川道夫、深瀬和美、穂山賢一
撮影：　近藤龍人
照明：　藤井勇
美術：　安宅紀史
音響：　菊池信之
編集：　堀善介
音楽：　ジム・オルーク
衣裳デザイン：　宮本まさ江
ヘアメイク：　清水ちえこ
助監督：　松尾崇
アソシエイトプロデューサー：　星野秀樹
アシスタントプロデューサー：　神林理央子、飯田美保
VFXプロデューサー：　西尾健太郎
デジタル合成：　田中勉、渡川豊也、桐戸大志、山際久嗣
タイミング：　高橋守朗、佐俣正人
スクリプター：　田口良子
スチール：　天満眞也
メイキング：　志子田勇
予告編ディレクター：　豊下美穂
制作担当：　林啓史
制作主任：　三浦義信、中村元
制作進行：　松山和寿
制作：　スローラーナー
制作協力：　ウィルコ
製作：　「夏の終り」製作委員会［クロックワークス（根上哲、原口陽平）、バップ（大島満、茶ノ前香）、プランダス（宮永大輔）］
配給：　クロックワークス

【　キャスト　】

相澤知子：　満島ひかり
木下涼太：　綾野剛
小杉慎吾：　小林薫
赤沼夢羅
安部聡子
小市慢太郎
澤田俊輔
古河潤一
金替康博
牛沼祐司
久野麻子
眞鍋歩珠
山本寛奈
吉田碩
高田将利
上野慎一
植村晃
宗川信
伊藤晴美
谷博文
木元寿夫
北風好健
喜田和大
玉岡佳奈
溝尾一男
山下誠
島田博史