ランボー　最後の戦場（2008）　～　洋画　戦争・アクション　～

『ランボー　最後の戦場』（原題：Rambo / 別題：John Rambo / Rambo IV）は、2008年に製作されたアメリカ映画。
ミャンマーを舞台に、凄惨な迫害を目の当たりにしたことで再び闘志に火がついたランボーが最後の戦いへ挑む勇姿をハードなバイオレンス描写で描く戦争アクション。
ベトナム帰還兵ジョン・ランボーを描いた「ランボー」シリーズの第4作目。
監督・脚本は「パラダイス・アレイ (1978)」「ロッキー２ (1979)」「ロッキー３ (1982)」「ステイン・アライブ (1983)」「ロッキー４／炎の友情 (1985)」「エクスペンダブルズ (2010)」の監督を務めるシルヴェスター・スタローン。
撮影は「コブラ・キラー (1988)」「シー・ウルフ (1992)」「裸の銃（ガン）を持つ逃亡者 (1998)」「ロミオ・マスト・ダイ (2000)」「１６ブロック (2006)」「ワン・ミス・コール (2008)」「三銃士／王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 (2011)」「バイオハザードＶ：リトリビューション (2012)」のグレン・マクファーソン。
音楽は「タイムライン (2003)」「コンスタンティン (2005)」「ワイルド・スピードＸ３ TOKYO DRIFT (2006)」「ＡＶＰ２　エイリアンズＶＳ. プレデター (2007)」「ファイナル・デッドサーキット　３Ｄ (2009)」「エクスペンダブルズ (2010)」「マイティ・ソー／ダーク・ワールド (2013)」のブライアン・タイラー。
主演は、本作の監督を務める「ロッキー (1976)」「ランボー (1982)」「コブラ (1986)」「オーバー・ザ・トップ (1987)」「クリフハンガー (1993)」「ドリヴン (2001)」「シェイド (2003)」「エクスペンダブルズ (2010)」「大脱出 (2013)」のシルヴェスター・スタローン。
共演は「マスターズ・オブ・ホラー／悪夢の狂宴 (1990)」「秘密の絆 (1997)」「ハード・キャンディ (1999)」「サタン・スクール／美しき悪魔 (2000)」OV「ジャングル・ジョージ２ (2002)」OV「８ｍｍ II (2005)」「ソウ５ (2008)」「処刑人ＩＩ (2009)」のジュリー・ベンツ、「アンビリーバブル・トゥルース (1989)」「ＦＬＩＲＴ／フラート (1995)」「グラインド (1996)」「ミミック２ (2001)」「パニック・ルーム (2002)」「ゾディアック (2006)」TVドラマ「ナース・ジャッキー (2009～)」のポール・シュルツ、TVM「トロイ　ザ・ウォーズ (2003)」「アナコンダ２ (2004)」「ルール６ (2005)」「ＤＯＡ／デッド・オア・アライブ (2006)」「バイオハザードＩＩＩ (2007)」「トランスフォーマー／リベンジ (2009)」「バウンティー・キラー (2013)」のマシュー・マースデン、TVM「グッド・ガールバッド・ガール (2006)」「合衆国感染 (2008)」「フーリガン２　プリズン・ブレイカーズ (2008)」「ミドルメン／アダルト業界でネットを変えた男たち (2009)」「コロンビアーナ (2011)」「ホビット　思いがけない冒険 (2012)」「ホビット　竜に奪われた王国 (2013)」のグレアム・マクタヴィッシュなど。

［　公開日　］

2008年1月24日　ロシア公開
2008年1月25日　カナダ公開
2008年1月25日　アメリカ公開
2008年2月1日　スペイン公開
2008年2月6日　フランス公開
2008年2月14日　ドイツ公開
2008年2月21日　オーストラリア公開
2008年2月22日　イタリア公開
2008年2月22日　イギリス公開
2008年2月28日　韓国公開
2008年4月10日　香港公開
2008年5月24日　日本公開
2009年9月12日　イタリア Venice Film Festival director's cut 上映

【　ストーリー　】

元グリーンベレーであり、ベトナム戦争の帰還兵であるジョン・ランボー（シルヴェスター・スタローン）。
これまで、数々の伝説を生み出したきた彼だが、現在はタイ北部の小さな村で孤独に暮らしていた。
故郷のアメリカに背を向けるかのように・・・。
タイの隣国であるミャンマーでは、軍隊による武力弾圧の内戦が長期化して泥沼状態に陥っていた。
独立を勝ち取ろうとするカレン族は、情け容赦のないミャンマー軍から迫害を受け、その殺戮ゲームは女性や子供たちにも及んでいた。
そんなカレン族に医療品を届けようとするボランティアグループが、ランボーにボートでの道案内を依頼する。
メンバーのひとりであるサラ・ミラー（ジュリー・ベンツ）の真摯な眼差しに心を動かされたランボーは、その仕事を引き受ける。
ミャンマーの海賊からの襲撃も切り抜け、ランボーはグループを目的地へと届けた。
数日後、サラたちがミャンマー軍によって拉致されたとの知らせが届く。
救出のため雇われた5人の傭兵を同じ場所に送り届けるランボー。
しかし、ミャンマーの惨状は傭兵たちの想像を超えるものだった。
地雷を沈めた水田に村人たちを走らせて、誰が生き残るかを賭けるゲームに耽るミャンマー軍の残虐さは、傭兵たちを恐れさせるのに充分だった。
彼らが撤退しようとしたとき、ミャンマーの兵士の頭部を矢が貫き、次々と射殺していく。
それは、20年ぶりに戦士となったランボーの仕業だった。
臆病風に吹かれた傭兵たちに、ランボーが叫ぶ。
「ムダに生きるか、何かのために死ぬか、お前が決めろ！」
夜の闇にまぎれてサラたちの救出に成功するランボーだが、彼らをミャンマー軍が追いかけ激闘が始まった・・・。

【　余談　】

・　作中ではランボーをはじめとしたキャストのほとんどはミャンマーのことを「Burma（バーマ）」と呼んでいるが、この呼び方は軍事政権以前の国名ビルマのことであり、日本でも多くのメディアが「ミャンマー(旧ビルマ)」との表記を行っているように、2012年現在のミャンマー軍事政権に反感を抱いている者は「バーマ」と呼ぶ傾向がある。

・　本作は、「暴力や流血映像、暴行、卑猥な表現」があるとされ、アメリカではMPAAからR指定（17歳未満、幾つかの州では18歳未満の場合は、保護者の付き添いが必須）を受けた。
尚、日本ではよく誤解されているが、ランボーシリーズは全てがR指定を受けている。

・　スタローンはインタビューの中で、「ランボーシリーズ中で最も残忍な映像になったのは、‘現実’を描いたから」だと述べており、「極力（ランボーの）ヒーロー性を排除し、現実の悲惨さを訴えたかったから」だと述べている。
また、元・傭兵であり、カレン民族解放軍に加わりビルマ（2012年現ミャンマー）からの独立闘争に参加し、ミャンマーでの実際の戦場を眼にしてきた高部正樹は、パンフレットや雑誌などで度々本作についてコメントしており、現地の惨状をリアルに再現したことを高く評価している。高部曰く、本作の残虐なシーンは決してオーバーではなく、むしろ現地では映画以上に残虐な行為が行われていると述べている。

［　各国のレイティング　］

アメリカ：　R （17歳未満保護者同伴必須）
日本：　R-15
イギリス：　18
ドイツ：　18 （一部シーンをカット）
台湾：　限制級（18歳未満禁止）
韓国：　18
カナダ（州によって指定が異なる。ケベック州のみ16歳以上推奨）
18A （18歳未満保護者同伴必須、ただし14歳未満は鑑賞禁止）
14A （14歳未満保護者同伴必須）
16+ （16歳以上推奨）
フランス：　-12 （12歳以上推奨、ただし12歳未満は劇場での鑑賞禁止）
デンマーク：　15
フィンランド：　K-18
オーストラリア：　R （18歳未満禁止）
ニュージーランド：　R18
スウェーデン：　18
シンガポール：　M18 （一部シーンをカット）
アイルランド：　18
ブラジル：　18
フィリピン：　R-13
ポルトガル：　M/16 （16歳未満保護者同伴必須）
ノルウェー：　18
イタリア：　T （全年齢対象）
マレーシア：　18SG （18歳未満禁止）
インド：　UA （12歳未満保護者同伴推奨）
アルゼンチン：　16 （16歳以上推奨）

【　スタッフ　】

監督：　シルヴェスター・スタローン
脚本：　シルヴェスター・スタローン、アート・モンテラステリ
キャラクター創造：　ディヴィッド・マレル
製作：　シルヴェスター・スタローン、アヴィ・ラーナー、ケヴィン・キング・テンプルトン、ジョン・トンプソン
製作総指揮：　ピーター・ブロック、ボアズ・デヴィッドソン、ランドール・エメット、ジョージ・ファーラ、アンドレアス・ティースマイヤー、フロリアン・レクナー、ダニー・ディムボート、トレヴァー・ショート、ジョン・フェルトハイマー、ジョセフ・ローテンシュレイガー、ラス・マルコヴィッチ、マシュー・オトゥール、クリストファー・ペツェル、ヨアキム・ストゥルメス　、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン　、デヴィッド・マレル
撮影監督：　グレン・マクファーソン
美術／プロダクションデザイン：　フランコ=ジャコモ・カルボーネ
アートディレクション：　Suchartanun 'Kai' Kuladee
編集：　ショーン・アルバートソン
音楽：　ブライアン・タイラー
衣装デザイン：　リズ・ウォルフ
キャスティング：　シーラ・ジャフィ
セット制作：　Witoon Suanyai
音響効果：　スコット・サンダース
特殊造形監修：　ジョン・スクーンラード
特殊造形：　ワシット・スチッタ
特殊効果監修：　アレクサンダー・ガン
特殊効果（Special Effects）：　ジョン・スクーンラード、アンディ・アダム、ゲイリー・コーエン、アリステア・アンダーソン、チャド・バールバーゲン、マックス・ブラウン、ライアン・コンダー、チャック・クック　、ギャリー・クーパー　、マイケル・ドーソン　、ロイ・L・ダウニー
視覚効果監修：　ウェス・C・ケーファー、ニコライ・ガシェフ
視覚効果（Visual Effects）：　ヤーヴォル・アセノフ、イワイロ・アンドーノフ、シメオン・アセノフ、ルバ・アタナソヴァ　、コリー・バートン　、スコット・バートン、Nikolay Agopyan　、Dilyan Aynadzhiev　、Svilen Aynadzhiev　、Maria Boyuklieva
メイク：　スコット・H・エド、ニコル・ヴェナブル　、Watana Garum　、Piyathida Phorung　、Sayun Santon　、John Schoonraad　、Ngamta Somboon 、Vasit Suchitta　、Maneerath Vijob 、Makoree Waekaji
製作プロダクション：　ヌー・イメージ

【　キャスト　】

ジョン・ランボー：　シルヴェスター・スタローン　（ソフト吹替：ささきいさお / テレビ東京吹替：ささきいさお）
サラ・ミラー：　ジュリー・ベンツ　（ソフト吹替：加藤優子 / テレビ東京吹替：岡寛恵）
スクールボーイ：　マシュー・マースデン　（ソフト吹替：杉山大 / テレビ東京吹替：阪口周平）
ルイス：　グレアム・マクタヴィッシュ　（ソフト吹替：谷昌樹 / テレビ東京吹替：山路和弘）
ディアス：　レイ・ガイエゴス　（ソフト吹替：　－　 / テレビ東京吹替：木村雅史）
リース：　ジェイク・ラ・ボッツ　（ソフト吹替：　－　 / テレビ東京吹替：牛山茂）
エン・ジョー：　ティム・カン　（ソフト吹替：　－　 / テレビ東京吹替：天田益男）
パ・ティー・ティント：　マウン・マウン・キン　（ソフト吹替：台詞なし / テレビ東京吹替：後藤哲夫）
マイケル・バーネット医師：　ポール・シュルツ　（ソフト吹替：古澤徹 / テレビ東京吹替：内田夕夜）
ジェフ：　キャメロン・ピアソン　（ソフト吹替：　－　 / テレビ東京吹替：　－　）
宣教師：　ジェイムズ・ウィズ　（ソフト吹替：　－　 / テレビ東京吹替：　－　）
アーサー・マーシュ：　ケン・ハワード　（ソフト吹替：　－　 / テレビ東京吹替：　－　）
トーマス・ピーターソン
スパコン・ギッスワーン
ハン・ピク
ティップ・ティア
メイ・カン
マシュー・ウォルフ
Tony Skarberg
Kasikorn Niyompattana
Shaliew 'Lek' Bamrungbun
Aung Aay Noi
Aung Theng
Pornpop 'Tor' Kampusiri
Wasawat Panyarat
Kammul Kawtep
Sornram Patchimtasanakarn
Noa 'Arunee Prijareonsuk' Jei
Kjam Saen
Aun Lung Su
Pan Dokngam
Nee Lungjai
Yupin Mu Pae
Moan Adisak
Somsak Wongsa
Surachai Muangdee
Mana Sen-Mi
Toole Khan Kham
Saiwan Lungta
Watcharentr Sedtho
Rapimpa Dibu