ファントム　開戦前夜（2012）　～　洋画　サスペンス・アクション　～

『ファントム　開戦前夜』（原題：Phantom）は、2012年に製作されたアメリカ映画。
米ソ冷戦下を舞台に、KGBが開発した特殊装置“ファントム”の性能を確かめるべく極秘航海に出たソビエト海軍の潜水艦のクルーたちを待ち受ける運命を実話を基に描く戦争・サスペンス・アクション。
監督・脚本は、TVドラマ「ヤングライダーズ (1989～1992)」「白い嵐 (1996)」TVM「メッセージ・オン・ザ・バルーン　～風の便箋～ (2000)」の脚本や、「ロンリーハート (2006)」の監督・脚本を務めるトッド・ロビンソン。
撮影は「エクスタシー・ボイス　誘惑の囁き (2000)」OV「案山子男 (2002)」「ゾンビ・ドッグ (2002)」「エメラルド・カウボーイ (2002)」「デス・バレー　～ブラッディ・ビルの復讐～ (2004)」「ザ・トゥルーロマンス (2004)」「装甲兵機　メタルハンター (2011)」のバイロン・ワーナー。
音楽は「ブレイクアウト (1996)」「ダークサマー (2000)」「ＤＥＮＧＥＫＩ　電撃 (2001)」「プロフェシー (2002)」「ダウト (2005)」「シャークウォーター　神秘なる海の世界 (2006)」TVM「クラッシュ!!! (2008)」のジェフ・ローナ。
主演は「コーマ (1978)」「ライトスタッフ (1983)」「アビス (1989)」「ザ・ロック (1996)」「スターリングラード (2000)」「ナショナル・トレジャー／リンカーン暗殺者の日記 (2007)」「ウェイバック　-脱出6500km- (2010)」「崖っぷちの男 (2011)」「スノーピアサー (2013)」のエド・ハリス。
共演は「ワーキング・ガール (1988)」TVドラマ「ツイン・ピークス (1990～1991)」「ベートーベン (1992)」TVドラマ「Ｘ-ファイル (1993～2002)」「エボリューション (2001)」「フル・フロンタル (2003)」TVドラマ「カリフォルニケーション (2007～)」「Ｘ-ファイル：真実を求めて (2008)」のデヴィッド・ドゥカヴニー、「ヒート (1995)」「アルマゲドン (1998)」「ブラックホーク・ダウン (2001)」「ウルトラヴァイオレット (2006)」「ダークナイト (2008)」「ドライブ・アングリー３Ｄ (2010)」「ネイビーシールズ：チーム６ (2012)」「エリジウム (2013)」のウィリアム・フィクトナー、「未知との遭遇 (1977)」「ターミネーター (1984)」「エイリアン２ (1986)」「クイック＆デッド (1995)」「スクリーム３ (2000)」「エイリアンＶＳ. プレデター (2004)」「ビューティフル・ウェーブ (2011)」「エイリアン２０１３ (2013)」のランス・ヘンリクセンなど。

［　公開日　］

2013年3月1日　アメリカ公開
2013年7月4日　韓国公開
2013年8月7日　オーストラリア DVD発売
2013年8月19日　イギリス Blu-ray and DVD premiere リリース
2013年10月12日　日本公開
2014年1月3日　ドイツ DVD発売
2014年1月22日　イタリア DVD発売

【　ストーリー　】

1968年。
アメリカに代表される資本主義とソビエト連邦に代表される共産圏とがにらみあう冷戦は、ベトナム戦争や中ソ対立を経て違う局面を迎えていたが、核の脅威が人々を支配し続けていた。
ソビエト連邦の海軍に所属するデミトリー・ズボフ（エド・ハリス）は、長い航海からカムチャッカのリバチー海軍基地に戻ったばかりにも関わらず、中国海軍に払い下げられる予定の潜水艦B-67最後の偵察航海を行うよう司令官マルコフ（ランス・ヘンリクセン）から命じられる。
無茶な指令に反発する部下たちを抑えて、デミトリーはやむなく任務を引き受ける。
いつものメンバーに加えて、補充兵やB-67に取り付けられた試作装置“ファントム”の実験のために技術者ブルニー（デイビッド・ドゥカブニー）とガーリン（デレク・マジャール）も同乗。
さらにデミトリーには、外洋に出るまで開封を禁じられた指令書が渡される。
異様な空気の中、B-6７は出港。
マルコフはそれを見届けると、ひっそりと自殺を図った。
航行が進む中、“ファントム”の調整を続けるブルニーとガーリンは、艦長であるデミトリーにも“ファントム”の使い道について説明しないどころか、近づくことすら許さなかった。
一方、副長のアレックス（ウィリアム・フィクトナー）は、ブルニーら今回の任務にあたり補充された者たちの身元が判然としないことに気付く。
唯一名前のわかった兵士も死亡者名簿に載っているという事態に、ブルニーたちが情報機関KGBの特殊部隊“オズナ”のメンバーではないかと疑うアレックス。
デミトリーが指令書を開封すると、アメリカ海軍の動きの監視および新兵器“ファントム”の実験を行うよう書かれていた。
パナマ籍のタンカーと接近すると、ブルニーは“ファントム”の起動実験をしたいと主張。
しかしデミトリーは何もせずにタンカーをやり過ごす。
自室に戻り海軍政治担当官パブロフ（ジョナサン・シェック）と話しあっているうちに、デミトリーは激しい発作を起こす。
それは、過去の事故で追った怪我の後遺症だった。
B-67とアメリカの原潜が遭遇し、ブルニーはついに“ファントム”を起動させる。
するとアメリカ原潜はB-67を置いて去っていく。
“ファントム”は別の船の音波を模倣して敵のソナーを欺く偽装装置で、アメリカ原潜はB-67をただのタンカーと誤認したのだった。
実験の成功に艦内は沸き立つが、デミトリーとアレックスは“ファントム”があればB-67が搭載する核ミサイルを探知されることなく使えることに気付き、ブルニーらはそれらを奪いにきたテロリストではないかとの疑いを強める。
そしてB-67が海軍に報告をする通信点に到達したとき、ブルニーとガーリンはデミトリーらに銃をつきつけ、デミトリーが過去B-67で起こした事故を暴露し、艦を乗っ取る。
ブルニーらはKGB特殊部隊『オズナ』のメンバーで、“ファントム”を用いて中国艦に偽装しアメリカ軍へ攻撃、アメリカと中国との戦争を誘発させソ連が覇権を握るという計画を立てていた。
デミトリーたちは艦を奪還し核ミサイルの発射を阻止すべく立ち上がる・・・。

【　スタッフ　】

監督：　トッド・ロビンソン
脚本：　トッド・ロビンソン
製作：　ジョン・ワトソン、ペン・デンシャム、ジュリアン・アダムス
製作総指揮：　ルイ・コスタ・リー、ヒカルド・コスタ・ヘイス、エリアド・ヨセフソン、デニス・スチュアート・マーフィ、スコット・プットマン、トッド・ロビンソン、Alex Daltas
撮影：　バイロン・ワーナー
美術／プロダクションデザイン：　ジョナサン・A・カールソン
編集：　テレル・ギブソン
音楽：　ジェフ・ローナ
衣装デザイン：　シェリー・ジョーダン
キャスティング：　アイリス・ハンプトン
セット制作：　チャーリー・ブラウネル
視覚効果（Visual Effects）：　ウィリアム・L・アランセ、トラヴィス・バウマン、ブレント・ブレ、ジェス・ブラウン、ライアン・カーティス、ケイティ・ディルマン、ジェイソン・ケルバー、Garret Biles　、Mehul Desai　、April Fortin 、Sean Gagnon 、Carlos Guzman　、Winrik Haentjens 、Daniel Hawley 、James Jou
特殊効果（Special Effects）：　トミー・クリスチャン、イアン・オーコナー、ジム・ステイプルズ　、Matt Kindelan　、Jack Shepherd
メイク：　Ann-Maree Hurley 、Gabby Suarez
謝辞：　アーロン・バーンズ、スーザン・コール、Elizabeth Nelson Adams　、Weston Adams 、Josie Azzam　、Ted Behr 、Lior Chefetz　、Virginia L. Cochran　、Xavier Collin　、Dee Conger
日本語字幕監修：　鈴木貴昭
日本語字幕：　岡田壮平

【　キャスト　】

デミトリー・ズボフ（艦長）：　エド・ハリス
ブルニー（技術者）：　デヴィッド・ドゥカヴニー
アレックス（副長）：　ウィリアム・フィクトナー
マルコフ司令官：　ランス・ヘンリクセン
テュルトフ：　ショーン・パトリック・フラナリー
パブロフ（海軍政治担当官）：　ジョナサン・シェック
セマク：　ジェイソン・ベギー
ソフィー：　ダグマーラ・ドミンスク
ガーリン（技術者）：　デレク・マジャール
サーシャ：　ジェイソン・グレイ=スタンフォード
ヤニス：　キップ・パルデュー
バベノッド：　ジュリアン・アダムス
ジョーダン・ブリッジス
ジェイコブ・ウィトキン
マット・ブシェル
ダーレン・フラム
オブライア・ペリー
ウェイン・スコット・ミラー
オースティン・オージェ
クリス・ワイリー
Pedro Hossi
Tessa Robinson
Ashlyn Nicole Selich
Nicolaas Bertelsen
Rootie Boyd
Seth Cash
Adam Daniel
Denis Donohue
Seth Marshall
James Peyton
Tyler Robinson
Graham Sheldon
Matthew Skomo
Pamela Wistrom