バイロケーション（2013）　～　邦画　サスペンス・ホラー　～

『バイロケーション』（英題：Bilocation）は、2013年に製作、2014年1月18日よりKADOKAWA配給にて公開された日本映画。
自分と同じ姿形、個性を持ったもうひとりの自分が出現する“バイロケーション”と呼ばれる謎の怪奇現象により、凶暴なもうひとりの自分に襲われる女性の恐怖を描くサスペンス・ホラー。
劇場公開に際しては、エンディングが異なる「表」（1月18日公開）と「裏」（2月1日公開）の２バージョンが上映。
原作は、19世紀初頭から世界各国でその存在が語られ、実際に研究がされている怪奇現象“バイロケーション”を題材に、2010年の角川書店主催・第17回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞した法条遥のホラー小説「バイロケーション」。
監督・脚本は「帰ってきた！刑事（デカ）まつり (2003)」「日野日出志のザ・ホラー　怪奇劇場　～第一夜～ (2004)」「ハヴァ、ナイスデー (2006)」「トワイライトシンドローム　デッドゴーランド (2008)」「呪怨　黒い少女 (2009)」OV「携帯彼女 (2011)」「ゴメンナサイ (2011)」「リアル鬼ごっこ３ (2012)」の安里麻里。
撮影は「亀虫 (2003)」「パビリオン山椒魚 (2006)」「コンナオトナノオンナノコ (2007)」「シャーリーの転落人生 (2008)」「ランニング・オン・エンプティ (2009)」「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん (2010)」「キツツキと雨 (2011)」「ジョーカーゲーム (2012)」の月永雄太。
主演は「金田一少年の事件簿　上海魚人伝説 (1997)」「仄暗い水の底から (2001)」「渋谷怪談 (2003)」「明日の記憶 (2005)」「絶対恐怖　Ｐｒａｙ　プレイ (2005)」「カメレオン (2008)」「彼岸島 (2009)」「ＲＥＴＵＲＮ（ハードバージョン） (2013)」「福福荘の福ちゃん (2014)」の水川あさみ。
共演は、アイドルグループ“Kis-My-Ft2”のメンバーでTVドラマ「東野圭吾ミステリーズ／第７話　白い凶器 (2012)」TVドラマ「心療中　in the Room (2013)」に出演する千賀健永、アイドルグループ“ジャニーズJr.”のメンバーでTVドラマ「バッテリー (2008)」TVドラマ「ＧＴＯ (2012)」「桜、ふたたびの加奈子 (2012)」TVドラマ「天国の恋 (2013)」TVドラマ「心療中　in the Room (2013)」TVドラマ「ブラック・プレジデント (2014)」などに出演する高田翔、「トワイライトシンドローム　卒業 (2000)」「化粧師　KEWAISHI (2001)」TVドラマ「木更津キャッツアイ (2002)」「恋の門 (2004)」「虹の女神　Rainbow Song (2006)」「天使の恋 (2009)」TVドラマ「Mother (2010)」TVドラマ「生まれる。 (2011)」「遺体　明日への十日間 (2012)」TVドラマ「斉藤さん2 (2013)」の酒井若菜、「いま、会いにゆきます (2004)」「恋空 (2007)」「ＧＳワンダーランド (2008)」「ランディーズ (2009)」「SPACE BATTLESHIP ヤマト (2010)」「ALWAYS　三丁目の夕日'64 (2011)」TVドラマ「リッチマン，プアウーマン (2012)」「リアル鬼ごっこ５ (2012)」「猫侍 (2013)」の浅利陽介など。
角川ホラー文庫20周年記念作品。

【　ストーリー　】

ある日、桐村忍（水川あさみ）は、スーパーでニセ札の使用容疑をかけられてしまう。
身に覚えのないことだったが、10分前の防犯カメラ映像には、いるはずのない自分が確かに映し出されていた。
現場に到着した刑事の加納（滝藤賢一）に対して、ニセ札を使ったのは自分ではないと主張する忍。
加納から返ってきた答えは、“あれがあんたじゃないのはわかっている。あれはニセモノだ”という意外なものだった。
状況が飲み込めないまま、忍はレストランへ連れて行かれる。
そこでは、ある集まりが開かれていた。
その会を主催するのは飯塚（豊原功補）。
メンバーは大学生の御手洗巧（千賀健永）、主婦の門倉真由美（酒井若菜）、謎の少年・加賀美榮（高田翔）、そして加納。
忍は彼らから、思いもよらない話を聞かされる。
それは、自分と同じ容姿を持ちながら、全く別の人格を持つもう1人の自分、“バイロケーション”が存在するという事実だった。
通称“バイロケ”と呼ばれるその人物はオリジナルよりも凶暴な性格を持ち、必ずオリジナルを殺しにくるという。
飯塚は忍に告げる。
“私はあなたを守りたい。ただそれだけだ・・・。”
半信半疑の忍は、怪しげな勧誘と思ってその場をすぐに離れるが、部屋を出た途端、見覚えのある人物が目の前に立っていた。
目に飛び込んできたのは、忍そっくりの姿。
まさに今、忍のバイロケが本人を睨みつけていたのだ・・・。

【　余談　】

2013年10月21日の六本木ヒルズアリーナで行われた第26回東京国際映画祭にて特別招待作品としてワールド・プレミア上映され、グリーンカーペットセレモニーでは、「自分の近くに発生するもう一人の自分」をテーマにしている作品であることに倣い、エンディングが異なる「表」と「裏」の2バージョンが制作されたことも併せて発表された。
2014年1月14日に行われたプレミア試写会では、観客に「表」「裏」の記載があるうちわを持ってもらい、見たい方を掲げることで上映作品を決定する異例の方式がとられ、水川は「表」、滝藤賢一は「裏」推しだったが、多数決の結果、「表」が235人で「裏」が122人となり、「表」が上映された。
「表」（オリジナルバージョン）は2014年1月18日に全国98スクリーンで公開され、「裏」（別エンディングバージョン）は同年2月1日に公開された。
尚、「表」はぴあ初日満足度ランキングで1位を獲得している。

【　スタッフ　】

監督：　安里麻里
企画：　安田猛
原作：　法条遥　『バイロケーション』（角川ホラー文庫刊）
脚本：　安里麻里
製作：　山下直久、水口昌彦、木村憲一郎、山本浩、香月純一、植木英則
エグゼクティブプロデューサー：　井上伸一郎
プロデューサー：　小林剛、清水俊、澤岳司、稲葉尚人
撮影：　月永雄太
照明：　木村匡博
録音：　柳屋文彦
美術：　露木恵美子、黒川通利
編集：　村上雅樹
整音：　石貝洋
音響効果：　岡瀬晶彦
ラインプロデューサー：　原田耕治
ＣＧディレクター：　守屋雄介
ＶＦＸプロデューサー：　井筒亮太
バイロケーション人形制作：　三浦悦子（人形作家）
助監督：　海野敦
制作担当：　細谷力
製作：　KADOKAWA 、ポニーキャニオン、エイベックス・エンタテインメント、博報堂、東映チャンネル、デジタル・フロンティア
制作プロダクション：　角川大映スタジオ
制作協力：　デジタル・フロンティア
配給：　KADOKAWA

【　主題歌　】

・　表バージョン

『　ゲルニカ　』

歌：　黒夢

・　裏バージョン

『　The One　』

歌：　FAKY

【　キャスト　】

高村忍 / 桐村忍：　水川あさみ
御手洗巧：　千賀健永（Kis-My-Ft2）
加賀美榮：　高田翔（ジャニーズJr.）
三田村小百合 / 飯塚小百合：　マイコ
榊：　久保酎吉
加納隆：　滝藤賢一
高村勝：　浅利陽介
門倉真由美：　酒井若菜
飯塚誠：　豊原功補

　予告

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TRAILER