自由戀愛（2004）　～　邦画　ロマンス・ドラマ　～

『自由戀愛』（副題：bluestockings）は、WOWOWが大物監督を起用し、良質な２時間ドラマの製作を目指し取り組むプロジェクト“ドラマＷ”で2004年に放映、2005年9月3日よりIMAGICAエンタテインメント配給にて劇場公開されたTV映画。
女性の自立が意識され始めた大正時代を舞台に、一組の夫婦と妻の女友達、三者の複雑に絡まった恋模様を描くロマンス・ドラマ。
原作は、2002年に第9回島清恋愛文学賞を受賞した岩井志麻子（竹内志麻子・岡山桃子）の小説「自由戀愛」。
監督・脚本は「ウィンディー (1984)」「ガンヘッド (1989)」「栄光と狂気 (1996)」「狗神 (2001)」「突入せよ！「あさま山荘」事件 (2002)」「魍魎の匣 (2007)」「クライマーズ・ハイ (2008)」「わが母の記 (2011)」WEB「ＲＥＴＵＲＮ (2013)」の原田眞人。
撮影は「うずまき (2000)」「ＮＯＥＬ　ノエル (2003)」「亀は意外と速く泳ぐ (2005)」「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (2007)」「クライマーズ・ハイ (2008)」「Blood　ブラッド (2009)」「ちょんまげぷりん (2010)」「アフロ田中 (2012)」の小林元。
音楽は「狗神 (2001)」「突入せよ！「あさま山荘」事件 (2002)」「魍魎の匣 (2007)」「夕凪の街　桜の国 (2007)」「誰も守ってくれない (2008)」「クライマーズ・ハイ (2008)」「アントキノイノチ (2011)」「遺体　明日への十日間 (2012)」の村松崇継。
出演は、TVドラマ「スタアの恋 (2001)」「美しい夜、残酷な朝 (2004)」「female　フィーメイル (2005)」「愛の流刑地 (2006)」「レイン・フォール／雨の牙 (2008)」「桜田門外ノ変 (2010)」TVM「らんま１／２ (2011)」TVドラマ「八重の桜 (2013)」の長谷川京子、「失楽園 (1997)」「ISOLA　多重人格少女 (2000)」「模倣犯 (2002)」「蝉しぐれ (2005)」「さくらん (2007)」「おろち (2008)」「KING GAME　キングゲーム (2009)」「告白 (2010)」TVドラマ「名前をなくした女神 (2011)」「相棒シリーズ X DAY (2013)」の木村佳乃、「３-４Ｘ１０月 (1990)」「課長　島耕作 (1992)」「居酒屋ゆうれい (1994)」「八つ墓村 (1996)」「北の零年 (2004)」「日本沈没 (2006)」「２０世紀少年 (2008)」「今度は愛妻家 (2009)」「必死剣　鳥刺し (2010)」「プラチナデータ (2012)」「人類資金 (2013)」の豊川悦司など。

【　ストーリー　】

大正初期の東京。
華やかで革命的な空気の中、「職業婦人」という言葉が生まれ、その新しい生き方が女学生たちの憧れとなっていたこの時代、明子（長谷川京子）と清子（木村佳乃）は女学校の同級生として、青春を謳歌していた。
天真爛漫で陽気な明子、地味で控えめな清子、女学生たちは皆、男子に養われるのは恥辱である、「自由戀愛」を貫こうと声高に誓い合った。
そして数年後・・・。
かつて「職業婦人」を謳っていた少女たちは、見合いにてそれぞれ嫁いでいった。
明子は磐井商会の次男坊・磐井優一郎（豊川悦司）の妻となり、何不自由ない幸せな生活を送っていた。
ある時、明子は銀座で、女学校の同級生であった千鳥（瀬戸カトリーヌ）と再会し、清子が離縁したという噂を耳にする。
一度嫁いだものの、亭主に妾がおり、家を飛び出したのだ。
清子を憐れに思った明子は、親切心から夫の会社の事務職に就けるよう取り持ってやる。
翌日、さっそく清子の実家を訪れる明子。
明子は清子のみすぼらしい姿を見かね、面接用にと自分の豪奢な着物を差し出した。
明子の無邪気な行為は、清子の自尊心を深く傷つけ、憎悪の念を生ませる結果となった。
鏡に映った清子には、今までにない華やかさが生まれた。
一枚の着物が、地味で目立たない清子を妖艶な魅力を持つ一人の女へと導いてゆく。
面接のため磐井商会を訪れた清子は優一郎と対面する。
優一郎は明子とは正反対の魅力を持つ清子に強く惹かれ、清子もまた、誠実で野心家である優一郎に親愛の情を抱いた。
たった一枚の着物が、三人の人生を大きく狂わす分岐点となったのだった。
そして三人の運命は、予想もしない方向へと転がってゆく・・・。

【　スタッフ　】

監督：　原田眞人
企画：　山本均（WOWOW）
企画協力：　鍋島壽夫
原作：　岩井志麻子　『自由戀愛』（中央公論新社刊）
脚本：　原田眞人
プロデューサー：　青木泰憲（WOWOW）、園木美夜子
撮影：　小林元（J.S.C）
美術：　福澤勝広
衣裳コーディネーター：　宮本まさ江
編集：　須永弘志
音楽：　村松崇継
サウンドスーパーバイザー：　柴崎憲治
照明：　椎原教貴
装飾：　大庭信正
録音：　矢野正人
VE ：　さとうまなぶ
VFXスーパーバイザー・マットペイント：　木村俊幸
キャスティング：　福岡康裕
ラインプロデューサー：　木次谷良助
スクリプター：　樽角みほり
スチール：　小平尚典
アシスタントプロデューサー：　井上衛（WOWOW）
広報：　和田達也（WOWOW）、松永綾（WOWOW）
編成：　出川朋子（WOWOW）
チーフ助監督：　谷口正行
助監督：　斉田真人、廣田聡史、宮原寛、金田健
助監督応援：　落合俊一、桑原昌英
撮影助手：　古野健也、吉川和克
撮影応援：　馬路貴子、早坂伸
照明助手：　中島清五郎、成田一、福長弘章、宮永挙
録音助手：　松本昇和、石寺健一
美術助手：　長島由明、花田遊
小道具：　鶴岡久美、石橋麻穂
装飾応援：　佐原敦史、宮代政明
組付大道具：　尾崎雅朗
メイク：　吉野節子
メイク助手：　小林真由、酒井啓介
衣装助手：　長岡志寿、中山麻子
コンポジッター：　新井啓介
編集助手：　遠藤千香子
スタジオエンジニア：　竹田直樹
技術コーディネーター：　小関進
スチール助手：　渡辺秋男
メイキングディレクター：　市来満
メイキング撮影：　橘章祐、内徳美郎
フードコーディネーター：　市場ゆりこ
瀬戸屋敷コーディネーター：　池谷俊一
着物協力：　酒井幸男
写真指導：　土生一俊
操演：　羽鳥博幸
タイトル：　道川昭
演技事務：　若月健太郎
車輌：　東野光展、栗岡政尚、宮野直樹、原田慶司
制作担当：　梶川信幸
制作主任：　竹岡実
制作進行：　横山直人
撮影コレクション提供：　シネオカメラ（ウィリアムソン製撮影機）
料理資料提供：　服部栄養専門学校（飯野亮一）
切符資料提供：　日本交通趣味協会（池田和政）
資料提供：　JTBパブリッシング
特別協力：　東京国立近代美術館フィルムセンター
制作協力：　東映東京撮影所
製作：　WOWOW

【　挿入歌　】

『　東京節　』

作詞：添田さつき（アメリカ民謡）

『　恋はやさし野辺の花よ　』

作曲：フランツ・フォン・ズッペ　　訳詞：小林愛雄

【　キャスト　】

磐井明子：　長谷川京子
伊部清子：　木村佳乃
磐井優一郎：　豊川悦司
磐井政之介：　國村隼
磐井はん：　香川京子
千鳥：　瀬戸カトリーヌ
藤原トーマス：　遊人
磐井頼子：　街田しおん
伊部悟郎：　山崎清介
矢島健一
黒沢あすか
岩井志麻子
木場勝己
織本順吉
矢柴俊博
高橋しゅり
中村尚未
管菜美
最所美咲
岩崎江美
秋本つばさ
今村亜紀子
友田安伊子
河合呂美
藤谷みき
藤田なつ美
東條織江
塚原大助
菅原卓磨
安倍高志
岡野裕磁
安藤彰則
木野内靖
川人良輝
鎌滝秋浩
大京寺りょう
江口依子
田村直子
鳥井綾乃
桐生梓
相川ひな
石井くみ子
工藤チヨ
平岡伊佐保
マーク・チネリー
アンナ・カネキ
浜谷康幸
松永将太郎
鈴木良一
川口貴弘
三浦景虎
粟国壮太
佐藤真弥
長澤秀平
岡田和範
金澤鉄平
下出丞一
サイ・ホージン
東映アカデミー・劇団ひまわり・グループエコー・放映プロジェクト
金子久美
谷ちぐさ
高橋花衣
兵頭祐香
松葉祥子
久保麻衣子
井口千寿瑠
岩本美佑紀
福岡詩二
古今亭朝太
太田その
竹嶋康成