スルース（2007）　～　洋画　ミステリー・サスペンス・ドラマ　～

『スルース』（原題：Sleuth）は、2007年に製作されたアメリカ映画。
ひとりの女を巡って、夫である初老の推理作家と浮気相手の若い俳優が、互いに罠を張り巡らせ危険な心理戦を繰り広げるさまをスリリングに描くミステリー・サスペンス・ドラマ。
ローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインの競演で製作されたアメリカ映画「探偵＜スルース＞(1972)」のリメイク作品。
原作は、1970年に初演されトニー賞を受賞したアンソニー・シェイファーの戯曲「探偵スルース」。
監督は「ヘンリー五世 (1989)」「愛と死の間（あいだ）で (1991)」「ピーターズ・フレンズ (1992)」「フランケンシュタイン (1994)」「世にも憂鬱なハムレットたち (1995)」「ハムレット (1996)」「恋の骨折り損 (1999)」「魔笛 (2006)」「マイティ・ソー (2011)」などの監督を務め、俳優としても活躍するケネス・ブラナー。
脚本は「召使 (1963)」「さらばベルリンの灯 (1966)」「恋 (1971)」「ラスト・タイクーン (1976)」「フランス軍中尉の女 (1981)」「海に帰る日 (1986)」「リユニオン-再会- (1989)」「侍女の物語 (1990)」「トライアル／審判 (1992)」のハロルド・ピンター。
音楽は「ヘンリー五世 (1989)」「リトル・プリンセス (1995)」「ブリジット・ジョーンズの日記 (2001)」「ハリー・ポッターと炎のゴブレット (2005)」「エラゴン　遺志を継ぐ者 (2006)」「猿の惑星：創世記（ジェネシス） (2011)」「マイティ・ソー (2011)」のパトリック・ドイル。
出演は、1972年版でローレンス・オリヴィエが演じた夫役に「最後の決死隊 (1957)」「ミニミニ大作戦 (1969)」「鷲は舞いおりた (1976)」「遠すぎた橋 (1977)」「ポセイドン・アドベンチャー２ (1979)」「沈黙の要塞 (1994)」「デンジャラス・ビューティー (2001)」「プレステージ (2006)」「ダークナイト (2008)」「インセプション (2010)」「グランド・イリュージョン (2013)」のマイケル・ケイン、そのマイケル・ケインが1972年版で演じた若い男を「ショッピング (1993)」「ガタカ (1997)」「リプリー (1999)」「スターリングラード (2000)」「アビエイター (2004)」「シャーロック・ホームズ (2009)」「レポゼッション・メン (2010)」「アンナ・カレーニナ (2012)」「サイド・エフェクト (2013)」のジュード・ロウが演じる。

［　公開日　］

2007年8月30日　イタリア Venice Film Festival 上映
2007年9月10日　カナダ Toronto International Film Festival 上映
2007年9月29日　カナダ Edmonton International Film Festival 上映
2007年10月11日　スペイン公開
2007年10月12日　アメリカ limited 公開
2007年11月9日　イタリア公開
2007年11月23日　イギリス公開
2007年12月20日　ドイツ公開
2008年2月13日　フランス公開
2008年3月6日　オーストラリア公開
2008年3月8日　日本公開
2008年3月27日　ロシア limited 公開
2008年11月20日　韓国公開

【　ストーリー　】

ベストセラー推理小説家アンドリュー・ワイク（マイケル・ケイン）の豪邸を一人の男が訪れる。
彼の名はマイロ・ティンドル（ジュード・ロウ）。
ワイクの妻マギーの浮気相手で、売れない俳優だった。
ワイクは彼に、自分が妻に贈った宝石を盗み出して欲しいと持ちかける。
それによって離婚を望むワイクは宝石にかけた保険金を、ティンドルはマギーと宝石を手に入れることができるという。
取引に乗ったティンドルは、ワイクが監視カメラで見守る中、邸内に侵入し金庫の扉を開ける。
しかし、そのときワイクがティンドルに銃口を向け引き金を引く。
ある昼下がり。
テレビを見ながらくつろぐワイクのもとをブラックと名乗る刑事が訪れる。
彼はワイクに行方不明になったティンドルの事を尋ねる。
シラを切るワイクだったが、ブラックは妻とティンドルの関係、ワイクがティンドル宛に書いた自筆のメモなどを突きつける。
やむなく、空砲を撃って気絶させたことを認めるが、それでもブラックはティンドルが殺されたのではないかと疑い、ティンドルの衣類を発見。
追い詰められるワイク。
そのときブラックがコンタクトレンズ、かつら、ヒゲを取り外していく。
その下に姿を現したのはティンドルだった。
ワイクは自分の負けを認め、勝負は1対1だと告げる。
しかし、空砲で気絶させられた屈辱を拭い去ることのできないティンドルは、彼に銃を向け“宝石泥棒”をワイクに再現させる。
ようやく溜飲を下げるティンドル。
そしてゲームは第三セットへ。
ワイクは再びティンドルにある提案を持ちかける・・・。

【　スタッフ　】

監督：　ケネス・ブラナー
原作：　アンソニー・シェイファー　戯曲『探偵スルース』
脚本：　ハロルド・ピンター
製作：　ジュード・ロウ、サイモン・ハーフォン、トム・スターンバーグ、マリオン・ピロウスキー、ケネス・ブラナー、サイモン・モーズリー、ベン・ジャクソン
撮影：　ハリス・ザンバーラウコス
美術／プロダクションデザイン：　ティム・ハーヴェイ
編集：　ニール・ファレル
音楽：　パトリック・ドイル
衣装デザイン：　アレクサンドラ・バーン
セット制作：　セリア・ボバック
視覚効果（Visual Effects）：　リチャード・エルソン、サラ・ヘムズリー、リチャード・ハイアム、サイモン・リーチ、サマンサ・スペイシー、レイチェル・ライト、Gareth Repton 、Luigi Tommaseo 、Thomas Urbye 、Anton Yri
特殊効果（Special Effects）：　デヴィッド・ハリス、グラハム・ヒルズ、Stuart Wishart
メイク：　スティーヴン・マーフィ、マシュー・スミス、アイリーン・カストナー・デラゴ、Mitch Lumsden 、Kelly Marazzi
謝辞：　ロン・アラド、カール・R・オースティン　、アントニー・ゴームリー　、ゲイリー・ヒューム、サラ・キーン　、パトリック・ホワイトセル、Victoria Belfrage 、Simon Halls　、Modi Wiczyk
日本語字幕：　齋藤敦子

【　キャスト　】

アンドリュー・ワイク：　マイケル・ケイン　（吹替：石田太郎）
マイロ・ティンドル：　ジュード・ロウ　（吹替：森川智之）
ハロルド・ピンター
カーメル・オサリヴァン
ケネス・ブラナー