『 スイッチを押すとき 』 は、2011年9月17日よりフェイス・トゥ・フェイス=リベロ配給にて公開された日本映画。
子供の心臓に起爆装置を埋め込み自殺に至る過程を観察する実験で、7年もの間生き続けた被験者たちと対峙する看守の秘密を描くサスペンス。
原作は、2005年8月15日に文芸社より刊行された山田悠介の人気ライトノベル「スイッチを押すとき」。
監督は、本作が商業映画2作目となる「俺たちの世界 (2007)」「RISE UP ライズアップ (2009)」TVドラマ「青空の卵 (2012)」TVドラマ「Fallen Angel (2012)」「幕末奇譚 SHINSEN5 ~剣豪降臨~ (2013)」の中島良。
脚本は、TVドラマ「ケータイ刑事(デカ) 銭形愛 (2003)」「恋文日和 (2004)」TVM「ダイブ・トゥ・ザ・フューチャー (2006)」「僕らの方程式 (2008)」TVドラマ「あり得ない! (2010)」TVドラマ「悪夢のドライブ (2012)」の岡本貴也。
撮影は「マルタイの女 (1997)」「DEAD END RUN (2003)」「銀のエンゼル (2004)」「東京フレンズ The Movie (2006)」「サイドカーに犬 (2007)」「はさみ hasami (2010)」「森崎書店の日々 (2010)」の猪本雅三。
主演は「パッチギ! (2004)」「ただ、君を愛してる (2006)」「恋空 (2007)」「きみにしか聞こえない (2007)」「ROOKIES -卒業- (2009)」「雷桜 (2010)」「ストロベリーナイト (2013)」の小出恵介。
共演は、TVドラマ「恋空 (2008)」TVドラマ「東京少女 (2008~2009)」TVドラマ「JIN -仁- (2009)」「風が強く吹いている (2009)」TVドラマ「美丘 -君がいた日々- (2010)」TVドラマ「美少女キラーK (2011)」TVドラマ「ビギナーズ! (2012)」の水沢エレナ、「スウィングガールズ (2004)」「タッチ (2005)」TVドラマ「のだめカンタービレ (2006)」「ワルボロ (2007)」「おっぱいバレー (2008)」「群青 愛が沈んだ海の色 (2009)」「東京島 (2010)」TVドラマ「怪盗ロワイヤル (2011)」の福士誠治、TVドラマ「警部補・古畑任三郎 (第1期) (1994)」「ラヂオの時間 (1997)」「交渉人 真下正義 (2005)」「カンフーくん (2007)」「252 生存者あり (2008)」「武士の家計簿 (2010)」「のぼうの城 (2011)」「東京家族 (2012)」「草原の椅子 (2013)」の西村雅彦など。
【 ストーリー 】
10代の自殺が激増した20XX年、国家は青少年自殺抑制プロジェクトを発足させる。
それは、全国からランダムに選ばれた10歳の子供たちを監禁し、心臓に埋め込んだ起爆装置のスイッチを持たせ、自殺に至る心理を観察するというものだった。
多くの子供たちは孤独と恐怖に耐えきれず、2、3年でスイッチを押していった。
実験が終了したYSC施設は次々と閉鎖されていったが、YSC横須賀では、優しく芯の強い真沙美(水沢エレナ)、気弱な直斗(佐野和真)、喧嘩っ早い尋(真司郎)、行動的な亮太(太賀)、車椅子生活を送りながら絵に感情をぶつける君明(阪本奨悟)、両親への想いに生きる愛子(菅野莉央)の6人の子供たちが7年もの間、所長の佃(西村雅彦)にスイッチを押すよう罵倒される極限状態のなかで生きていた。
そんなYSC横須賀に、看守・南洋平(小出恵介)が赴任してくる。
長年の恐怖から大人たちに心を閉ざして笑顔を失っていた6人を、南はナンバーではなく名前で呼び、笑顔で彼らに近づいていく。
6人は、初めて人間らしく扱われることに戸惑う。
真沙美は直感で南にあやしいものを感じるが、他の子供たちは次第に南に心を開いていく。
しかし、愛子と尋が相次いでスイッチを押す。
7年も一緒に過ごした仲間を突然失ったことに、ショックを受ける真沙美たち。
そんな彼らを明るくさせようと振る舞う南に対し、真沙美はかつて抱いた不信感を打ち消す。
しかしそんなとき、亮太がゴミの中から、尋が南に託したはずの手紙を見つける。
亮太がみんなの前で南を激しく問い詰めるなか、南は不気味な笑みを漏らす。
南は全国のYSCを転々とし、閉鎖させてきた男だった。
最初に被験者に希望を与え、それを奪うのが彼のやり方だった。
しかし南には、そうせざるを得ない秘密があった。
そして真沙美がその秘密に気づいたとき、みんなを巻き込む悲劇が起こる・・・。
【 余談 】
・ 映画宣伝隊長として元国会議員の杉村太蔵が起用された。
・ 極限状態を出すためにクランクイン前から被験者役の役者と綿密なリハーサルを行い、ロケセットは鎌倉にある廃墟施設を使用した。
【 スタッフ 】
監督 : 中島良
脚本 : 岡本貴也
原作 : 山田悠介 『スイッチを押すとき』 (文芸社/角川文庫刊)
エグゼクティブプロデューサー : 柳原秀哉 、 雨宮俊武 、 伊藤伸
企画・プロデュース : 木村元子 、 米田理恵
プロデューサー : 中西研二
撮影 : 猪本雅三(J.S.C.)
美術 : 木村文洋
装飾 : 野宮昌志
音楽 : 近藤由紀夫 、 小西香葉(MOKA☆)
録音 : 郡弘道
音響 : 田中俊
照明 : 松隈信一
編集 : 中島良 、 長瀬拓
衣装 : 冨樫理英
ヘアメイク : 須田理恵
助監督 : 小野寺昭洋
スクリプター : 増田千尋
VFXスーパーバイザー : 戸田泰雄
記録 : 増田千尋
制作担当 : 井上淳
制作プロダクション : DHE
宣伝 : リベロ
製作 : 「スイッチを押すとき」製作委員会 (DHE 、KDDI 、文芸社 、Velvet Groove)
配給 : フェイス・トゥ・フェイス 、リベロ
【 主題歌 】
『 Endless roll
』
歌 : NICO Touches the Walls
【 キャスト 】
南洋平 (YSC横須賀 看守) : 小出恵介
高宮真沙美 (被験者 NO.19Y0067) : 水沢エレナ
甲坂直斗 (被験者 NO.19Y0073) : 佐野和真
池田尋 (被験者 NO.19Y0003) : 真司郎
小暮君明 (被験者 NO.19Y0024) : 阪本奨悟
新庄亮太 (被験者 NO.19Y0035) : 太賀
田原愛子 (被験者 NO.19Y0068) : 菅野莉央
坂本佳人 (YSC横須賀 看守) : 福士誠治
小暮葉子 : 鈴木砂羽
コンビニ店長 : 小倉久寛
コンビニ店員 : 白鳥久美子 (たんぽぽ)
丸山孝治 (自殺対策推進室長) : 田中哲司
佃 (YSC横須賀 所長) : 西村雅彦
予告
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