大いなる西部（1958）　～　洋画　西部劇・ドラマ　～

『大いなる西部』（原題：The Big Country）は、1958年に製作されたアメリカ映画。
東部と西部の思想の相違や、時代が新たに移り変わっていく流れを、雄大な叙情で描く名作西部劇。
原作は、サタディ・アヴニング・ポストに連載されたドナルド・ハミルトンの小説「The Big Country」。
監督は「戦友の為 (1926)」「黒蘭の女 (1938)」「西部の男 (1940)」「黄昏 (1951)」「ローマの休日 (1953)」「ベン・ハー (1959)」「おしゃれ泥棒 (1966)」「Ｌ・Ｂ・ジョーンズの解放 (1969)」のウィリアム・ワイラー。
脚本は「セントルイス (1949)」「語らざる男 (1952)」「アパッチ (1954)」「西部開拓史 (1962)」「シャイアン (1964)」「アルフレッド大王 (1969)」「夜の大捜査線／霧のストレンジャー (1972)」のジェームズ・Ｒ・ウェッブと、「鮮血の情報 (1947)」「海の男 (1949)」「頭上の敵機 (1949)」「王女アナ・メンドーサ (1955)」「悲愁 (1959)」「ゲバラ！ (1969)」のサイ・バートレット、「美しさ故に (1949)」の原作・脚本や「風と共に散る (1956)」「追いつめて殺せ！ (1968)」の原作を手掛けるロバート・ワイルダーの共同執筆。
撮影監督は「素晴らしき休日 (1938)」「裏切りの街角 (1949)」「青いヴェール (1951)」「ローマの休日 (1953)」「海底二万哩 (1954)」「誇りと情熱 (1957)」「許されざる者 (1959)」「ティファニーで朝食を (1961)」のフランツ・F・プラナー。
音楽は「捕らわれの町 (1952)」「世界の七不思議 (1956)」「誇り高き反逆者 (1958)」「赤い砂塵 (1959)」「枢機卿 (1962)」「レーチェルレーチェル (1968)」「マイケル・ダグラス／ヒーロー (1969)」のジェローム・モロス。
主演は「王國の鍵 (1944)」「白昼の決闘 (1946)」「キリマンジャロの雪 (1952)」「ローマの休日 (1953)」「白鯨 (1956)」「ナバロンの要塞 (1961)」「宇宙からの脱出 (1969)」「オーメン (1976)」「マッカーサー (1977)」「ケープ・フィアー (1991)」TVM「モビー・ディック (1998)」のグレゴリー・ペック。
共演は「ベビイドール (1956)」「奇蹟 (1959)」「太陽にかける橋 (1961)」「西部開拓史 (1962)」「課外授業 (1975)」「呪われた森 (1980)」「キンダガートン・コップ (1990)」「ゲーム (1997)」のキャロル・ベイカー、「地上最大のショウ (1952)」「十戒 (1956)」「ベン・ハー (1959)」「猿の惑星 (1968)」「エアポート'７５ (1974)」「ミッドウェイ (1976)」「クライシス２０５０ (1990)」「トゥルーライズ (1994)」「MY FATHER　マイ・ファーザー (2003)」のチャールトン・ヘストン、「シーザーとクレオパトラ (1945)」「青い珊瑚礁 (1948)」「デッドロック (1955)」「スパルタカス (1960)」「ジェリコ (1967)」「ドミニク (1978)」「青い夜明け (1988)」「キルトに綴る愛 (1995)」のジーン・シモンズ、「拳銃往来 (1948)」「エデンの東 (1954)」「ハバナの男 (1960)」「ジャングル地帯 (1962)」TVM「ＲＯＯＴＳ／ルーツ (1977)」「裸足の天使 (1979)」「ホワイト・ドッグ (1981)」「トゥー・ムーン (1988)」のバール・アイヴス、「ロジタ (1923)」「アンナ・クリスティ (1930)」「レッドワゴン (1934)」「真紅の森 (1939)」「烙印 (1950)」「浜辺の女 (1946)」「ベーブ・ルース物語 (1948)」「許されざる者 (1959)」「酒とバラの日々 (1962)」「テキサスの五人の仲間 (1965)」のチャールズ・ビックフォード、「勝負に賭ける男 (1953)」「１０８急降下爆撃戦隊 (1954)」「酋長ジェロニモ (1961)」「マッドボンバー (1972)」「殺し屋ハリー／華麗なる挑戦 (1974)」「復活の日 (1980)」「キラー・マニア／殺人遊戯 (1988)」「サーモンベリー (1991)」のチャック・コナーズ、「グラン・カジノ (1946)」「真珠 (1947)」「アマゾンの美女 (1948)」「テキサス決死隊 (1949)」「黒ばら (1950)」「征服者 (1952)」「君知るや南の国 (1953)」「十人のならず者 (1955)」のアルフォンソ・ベザヤなど。

［　公開日　］

1958年10月1日　アメリカ公開
1958年12月25日　日本公開
1959年4月3日　フランス公開
1959年9月10日　スペイン Madrid 公開

【　ストーリー　】

1870年代のテキサス州サンラファエルに、東部から1人の紳士ジェームズ・マッケイ（グレゴリー・ペック）が、有力者テリル少佐の1人娘パット（キャロル・ベイカー）と結婚するためにやってきた。
出迎えた牧童頭のスチーヴ・リーチ（チャールトン・ヘストン）は彼に何となく敵意を示した。
スチーヴは主人の娘を恋していたのだ。
途中まで許婚者を迎えたパットは、スチーヴを先に帰してジェームズと父の牧場に向かったが、途中で酒に酔ったハナシー家の息子パックたちに、悪戯をうけた。
しかしジェームズは彼らを相手にしなかった。
パットの父テリル少佐は大地主ルファス・ハナシーとこの地の勢力を二分し争っていた。
2人が共に目をつけている水源のある土地ビッグ・マディを、町の学校教師でパットの親友ジュリー・マラゴン（ジーン・シモンズ）が所有していた。
彼女は一方が水源を独占すれば必ず争いが起こるところから、どちらにも土地を売ろうとしなかった。
少佐は娘の婿にされた乱暴に対して、ハナシーの集落を襲い、息子たちにリンチを加えて復讐した。
そんな少佐の態度にジェームズは相いれないものを感じた。
彼は争いの元になっている土地ビッグ・マディを見て、女主人ジュリーに会い、中立の立場で誰にでも水を与え、自分でこの地に牧場を経営したいと申し出て彼女と売約契約をかわした。
一方血気にはやるパットと父の大佐には、慎重なジェームズの態度が不満だった。
水源地ビッグ・マディを手に入れて大佐に対抗するため、ハナシーはジュリーを監禁する暴挙に出た。
ジェームズはジュリーを助け出そうと、メキシコ人牧童の案内で単身本拠にのりこむが・・・。

【　スタッフ　】

監督：　ウィリアム・ワイラー
原作：　ドナルド・ハミルトン
脚本：　ジェームズ・R・ウェッブ、サイ・バートレット、ロバート・ワイルダー
脚色：　ジェサミン・ウェスト、ロバート・ワイラー
製作：　ウィリアム・ワイラー、ロバート・ワイラー、グレゴリー・ペック
撮影：　フランツ・F・プラナー
音楽：　ジェローム・モロス
編集監督：　ロバート・スウィンク
編集：　ロバート・ベルチャー、ジョン・フォール
キャスティング：　ドロシー・ホイットニー
アートディレクション：　フランク・ホテイリング
セット制作：　エドワード・G・ボイル
衣装デザイン：　エミール・サンティアゴ、イヴォンヌ・ウッド
メイク：　Dan Greenway 、Harry Maret 、Joan St. Oegger
タイトルデザイン：　ソウル・バス

【　キャスト　】

ジェームズ・マッケイ（ジム）：　グレゴリー・ペック
ジュリー・マラゴン（学校教師）：　ジーン・シモンズ
パトリシア・テリル（パット / ジムの婚約者）：　キャロル・ベイカー
スティーブ・リーチ（牧童頭）：　チャールトン・ヘストン
ルーファス・ヘネシー：　バール・アイヴス
ヘンリー・テリル少佐（パットの父）：　チャールズ・ビックフォード
ラモン・ギテーラス：　アルフォンソ・ベドヤ
バック・ヘネシー（ルーファスの息子）：　チャック・コナーズ
レイフ・ヘネシー：　チャック・ヘイワード
マンディ：　ドロシー・アダムズ
ブラッキー：　ジム・バーク
バフ・ブレイディ
チャック・ロバーソン
ボブ・モーガン
ジョン・マッキー
スリム・タルボット
リチャード・アレクサンダー
ハリー・チェシャ
ジェイ・W・ジェンセン
ドナルド・カー
ロディ・マクドウォール
キャリー・ポール・ペック
ジョナサン・ペック
スティーヴン・ペック
ラルフ・サンフォード