『 ガンジー 』 (原題:Gandhi) は、1982年に製作されたイギリス・インド合作映画。
インド独立運動の指導者“偉大なる魂”マハトマ・ガンジーの、商社の顧問弁護士をしていた青年時代から、インド人差別からの発起や様々な活動、死に至るまでの波瀾に満ちた生涯を描く歴史ドラマ。
監督は、イギリスの名俳優として「天国への階段 (1946)」「紳士同盟 (1960)」「大脱走 (1963)」「ブラニガン (1975)」「ジュラシック・パーク (1993)」「34丁目の奇跡 (1994)」「エリザベス (1998)」「チャーリー・チャップリン ライフ・アンド・アート (2003)」など多くの作品に出演する他、「素晴らしき戦争 (1969)」「戦争と冒険 (1972)」「遠すぎた橋 (1977)」「マジック (1978)」「コーラスライン (1985)」「チャーリー (1992)」「永遠(とわ)の愛に生きて (1993)」「ラブ・アンド・ウォー (1996)」「あの日の指輪を待つきみへ (2007)」の監督を務めるリチャード・アッテンボロー。
脚本は「ラッキー・タッチは恋の戦略 (1975)」「恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ (1978)」「イーグルス・ウィング (1979)」「目撃者マリー (1985)」「タイパン (1986)」「遠い夜明け (1987)」「コロンブス (1992)」「LOOP ループ (2006)」のジョン・ブライリー。
撮影は「世界大洪水 (1933)」「10億ドルの頭脳 (1967)」「風とライオン (1975)」「スペース・サタン (1980)」「バチカンの嵐 (1982)」「ドリームチャイルド (1985)」「容疑者 (1987)」「ステラ (1990)」「ドリフトウッド/硝子の檻 (1997)」のビリー・ウィリアムスと、「Tommy/トミー (1975)」「サイレントフルート (1977)」「マン・ハンティング/人間狩り (1981)」「コーラスライン (1985)」「遠い夜明け (1987)」「シー・オブ・ラブ (1989)」「スリープレス (2001)」のロニー・テイラー。
音楽は、インドの代表的音楽家で「大地のうた (1955)」「大河のうた (1956)」「ジャングル・サガ (1957)」「大樹のうた (1958)」「カジュラホ (1960)」「チャパクア (1966)」「まごころを君に (1968)」などの音楽を担当したラヴィ・シャンカール。
主演は「モーリス (1987)」「シンドラーのリスト (1993)」「スピーシーズ/種の起源 (1995)」「英雄の条件 (2000)」「サンダーバード (2004)」「オリバー・ツイスト (2005)」「ヒューゴの不思議な発明 (2011)」「アイアンマン3 (2013)」のベン・キングズレー。
共演は「砲艦サンパブロ (1966)」「ソルジャーブルー (1970)」「風とライオン (1975)」「デンジャラス・ビューティー (2001)」「ハッピー・フライト (2003)」「セックス・アンド・ザ・シティ (2008)」「ブライダル・ウォーズ (2009)」「選ばれる女にナル3つの方法 (2010)」のキャンディス・バーゲン、「マインド・ベンダース (1963)」「素晴らしき戦争 (1969)」「ジャッカルの日 (1973)」「遠すぎた橋 (1977)」「ネバーセイ・ネバーアゲイン (1983)」「ロビン・フッド (1991)」「ロスト・イン・スペース (1998)」「名犬ラッシー (2005)」のエドワード・フォックス、「間諜最後の日 (1936)」「ジュリアス・シーザー (1953)」「遥かなる戦場 (1968)」「オリエント急行殺人事件 (1974)」「エレファント・マン (1980)」「炎のランナー (1981)」「シャイン (1995)」「リチャードを探して (1996)」「エリザベス (1998)」のジョン・ギールグッド、「ジャガーノート (1974)」「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 (1984)」「星の流れる果て (1990)」「ロンドン・キルズ・ミー (1991)」「ストリートファイター (1994)」「プルーフ・オブ・マイ・ライフ (2005)」「トリシュナ (2011)」「タイガー~伝説のスパイ~ (2012)」のロシャン・セス、「ある戦慄 (1967)」「カサンドラ・クロス (1976)」「地獄の黙示録 (1979)」「デッドゾーン (1983)」「ウォール街 (1987)」「ロズウェル (1994)」「スポーン (1997)」「ディパーテッド (2006)」「顔のないスパイ (2011)」「アメイジング・スパイダーマン (2012)」のマーティン・シーン、「ジュビリー/聖なる年 (1978)」「終りよければすべてよし (1980)」「炎のランナー (1981)」「グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説 (1983)」TVM「スパイ・エース (1983)」TVM「コードネーム・キリル (1987)」「オペラ座/血の喝采 (1988)」のイアン・チャールソンなど。
[ 公開日 ]
1982年11月30日 インド New Delhi premiere 上映
1982年12月3日 イギリス London premiere 上映
1982年12月6日 アメリカ New York City, New York premiere 上映
1982年12月7日 アメリカ Los Angeles, California premiere 上映
1982年12月8日 アメリカ公開
1983年4月16日 日本公開
1983年3月10日 オーストラリア公開
1983年3月23日 フランス公開
1983年3月24日 香港公開
1989年4月8日 韓国公開
【 ストーリー 】
南アフリカ、1893年。
皮膚の浅黒い一人の青年紳士が列車の一等車に乗っていた為放り出された。
この人種差別に、青年は激しい怒りを覚えた。
青年の名はモハンダス・K・ガンジー(ベン・キングズレー)。
ロンドンで学んだ彼は、インド人商社の顧問弁護士として南アフリカのダーバンへ渡って来たのだ。
彼はインド人移民に呼びかけて、身分証明カードを焼き拾てることを提唱する。
そんな彼を支援するイギリス人牧師アンドリューズ(イアン・チャールソン)と、取材にあたるニューヨーク・タイムズの記者ウォーカー(マーティン・シーン)。
ガンジーは暴力をいっさい用いずに闘うことを信条とし、“生涯禁欲”の誓いを立て、アシュラム(共同農園)を建設。
彼の差別反対闘争にインド人労働者たちも次第に結束し始めた。
1915年ボンベイに戻ったガンジーはインド国民から英雄として迎えられる。
当時、インドの指導的立場にある人々は、イギリスからの独立を願っており、彼らの中には、後に首相となるネール(ロシャン・セス)もいた。
ガンジーはイギリス支配下にある祖国をつぶさに見て歩き、チャンパランという寒村では、小作人の権利を守るため地主と闘い逮捕された。
イギリスは言論、思想、集会の自由を抑圧した法律を第一次大戦後のインドに適用した為、ガンジーは1919年4月6日を全国民の祈りと断食の日とし、ストライキを呼びかけた。
ガンジーは逮捕されたが、今や“マハトマ(偉大なる魂)”と呼ばれ、全国民の精神的支柱となった彼を裁判にかけることは不可能だった。
だが、この騒動の際中に、イギリスのダイヤー将軍(エドワード・フォックス)率いる軍隊が、アムリツァールの公園で集会中の群衆に発砲し1516人の死傷者を出すという事件が起こった。
2年後、ガンジーは、英国製の衣類を焼くように呼びかけるなどイギリスに抵抗するが、国民のイギリスに対する不満は、流血の暴動となって現われた。
これを嘆いたガンジーは断食で無言の説得を行ない鎮静させる。
その直後ガンジーはイギリスに対する非協力で逮捕され、6年の刑で投獄された。
だが、判事のブルームフィールド(トレヴァー・ハワード)は、ガンジーに同情的だった。
数年後、ガンジーは、イギリス人が独占していた製塩事業に対抗する為、民衆と共にダンディーの海岸へ向けて“塩の大行進”を決行。
インド人による製塩所を設立したが、軌道に乗った頃にイギリス軍に取り上げられ、無抵抗の民衆は容赦なく殴打され、ガンジーは逮捕された。
1931年、釈放されたガンジーはアーウィン卿(ジョン・ギールグッド)と交渉の結果、ロンドンの円卓会議に出席したが、独立は勝ち取れなかった。
やがて第二次大戦が勃発。
戦争に反対するガンジーは、アガーカーン宮殿に収容された。
その彼を、ライフの女性記者バーク=ホワイト(キャンディス・バーゲン)がカメラに撮り続けた。
独立を目前にしたインドだったが、回教徒はヒンズー教徒と袂を分かち、1947年8月、アリ・ジンナー(A・パダムゼ)を指導者としてパキスタンを建国。
その為、国境を中心として両教徒の間で衝突が激化、内戦状態になった。
これを悲しんだガンジーは、カルカッタで断食を行ない、民衆に武器を捨てさせることに成功した。
1948年1月30日。
マハトマ・ガンジーは、デリーで夕べの祈りをしている時、ヒンズー教極右派のヴィナヤク・N・ゴードセーによって暗殺された。
時にガンジー78歳、葬儀には250万を越える人々が集まり、遺灰は聖なるガンジス川に流された。
【 主な受賞歴 】
・ 第55回アカデミー賞
作品賞受賞
監督賞受賞
主演男優賞受賞
脚本賞受賞
撮影賞受賞
美術監督・装置賞受賞
衣装デザイン賞受賞
編集賞受賞
・ 第40回ゴールデングローブ賞
外国映画賞受賞
監督賞受賞
ドラマ部門男優賞受賞
脚本賞受賞
新人賞受賞
・ 第36回英国アカデミー賞
作品賞受賞
監督賞受賞
主演男優賞受賞
助演女優賞受賞
新人賞受賞
・ 第48回ニューヨーク映画批評家協会賞
作品賞受賞
男優賞受賞
・ 第8回ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演男優賞受賞
【 余談 】
・ 当初、ガンジー役にベン・キングズレーが起用された際には、彼がイギリス人であることに反発の声が上がったが、キングズレー自身がインド人の血を引いていることがわかり、一応の解決を見た。
尚、ベン・キングズレーは極限までガンディーの外見と仕草を模倣し、アカデミー主演男優賞を初め、数多くの映画賞を受賞した。
・ ロケ地では、ベン・キングズレー自身の風貌があまりにも酷似していた為、周囲の住民は「ガンジーが生き返った」と思い込み、彼の元に参拝するものが後を絶たなかった。
・ アイルランド出身の活動家マーク・ボイルは大学卒業直前この映画を見て、大変感動したという。
2008年より彼は「金銭を介在させない生活」を営んでいるが、その原点となった作品である。
・ 本作に動員されたエキストラは30万人を超え、1つの映画作品に動員したエキストラの最多記録としてギネス・ワールド・レコーズに認定されている。
【 スタッフ 】
監督 : リチャード・アッテンボロー
脚本 : ジョン・ブライリー
製作 : リチャード・アッテンボロー
共同製作 : ラニ・デューブ
製作総指揮 : マイケル・スタンレー・エヴァンス 、スレシュ・ジンダル
撮影 : ビリー・ウィリアムズ 、ロニー・テイラー
美術監督 : スチュアート・クレイグ
アートディレクション : ロバート・W・ラング 、ラム・イエデカー 、ノーマン・ドーム
音楽 : ラヴィ・シャンカール
編曲 : ジョージ・フェントン
録音 : サイモン・ケイ
編集 : ジョン・ブルーム
キャスティング : スージー・フィギス
セット制作 : マイケル・セアトン
衣装デザイン : ジョン・モロ 、ブハヌ・アタイヤ
メイク : トム・スミス 、ジョン・ウェバー 、ポーラ・ガレスピー 、Tony Horsfield 、Vera Mitchell 、Connie Reeve 、Mariam Samuel 、Mustaque Sheikh
視覚効果(Visual Effects) : ゲイリー・ショウ
特殊効果(Special Effects) : デヴィッド・H・ワトキンズ
スタント・コーディネーター : ジェリー・クランプトン
歴史考証 : R・プリ教授
謝辞 : Motilal Kothari 、Louis Mountbatten 、Jawaharlal Nehru
字幕 : 野中重雄
【 キャスト 】
マハトマ・ガンジー : ベン・キングズレー
ジャワハルラール・ネルー : ロシャン・セス
パテル : サイード・ジャフリー
ムハンマド・アリー・ジンナー : アリク・パダムゼ
マーガレット・バーク=ホワイト : キャンディス・バーゲン
ダイヤー将軍 : エドワード・フォックス
アーウィン卿 : ジョン・ギールグッド
ブルームフィールド判事 : トレヴァー・ハワード
総督 : ジョン・ミルズ
ヴィンス・ウォーカー : マーティン・シーン
アンドリュー牧師 : イアン・チャールソン
コーリン : ダニエル・デイ=ルイス
アソル・フガード
ギュンター・マリア・ハルマー
ジェラルディン・ジェームズ
アムリッシュ・プリ
ロヒニ・ハタンガディ
イアン・バネン
マイケル・ブライアン
ジョン・クレメンツ
リチャード・グリフィス
ナイジェル・ホーソーン
バーナード・ヘプトン
マイケル・ホーダーン
シュリーラム・ラグー
オム・プリ
ヴィレンドラ・ラズダン
リチャード・ヴァーノン
ハーシュ・ネイヤー
ヴィジェ・カシャップ
ニガム・プラカーシュ
スプーリャ・パタク
ニーナ・ガプタ
シェーン・リマー
ウィンストン・ヌシュナ
ピーター・カートライト
マリウス・ウェイヤーズ
リチャード・メイズ
ケン・ハッチンソン
ノーマン・チャンサー
デヴィッド・ガント
レイ・バーディス
ダニエル・ピーコック
アヴィス・バンナージュ
キャロライン・ハッチソン
ジョン・サヴィデント
ジョン・パトリック
マイケル・ゴッドリー
スチュワート・ハーウッド
クリストファー・グッド
デヴィッド・マーカム
ジョン・ネイラー
ウィルソン・ジョージ
モティ・マカン
ジャラル・アグハ
ルパート・フレイザー
ラジャ・ビシュワース
ドミニク・ガード
バーナード・ヒル
ジョン・クエンティン
グラハム・シード
ボブ・バベニア
ジェラルド・ジム
コリン・ファレル
サンジーヴ・プリ
ジェームズ・コシンズ
ジョン・ヴァイン
ジェフリー・チェイター
アーネスト・クラーク
ラフール・ガプタ
バリー・ジョン
ジェイムズ・スネル
ジョン・ボクサー
ジェラード・ノーマン
バーナード・ホースウォール
リチャード・リーチ
デヴィッド・シブリー
テレンス・ハーディマン
モニカ・ガプタ
ジョン・クロフト
ウィリアム・ホイランド
ジョン・ラッツェンバーガー
ジャック・マッケンジー
トム・オルター
ジェーン・マイヤーソン
ループ・クマー・ラズダン
シェカール・チャタージー
デレク・ライオンズ
スティーヴン・シルヴァーマン
Prabhakar Patankar
Peter Harlowe
Anang Desai
Alok Nath
Dean Gasper
Gulshan Kapoor
Charu Bala Chokshi
Raj Chaturvedi
Avpar Jhita
Anthony Sagger
Mohan Agashe
Sudhanshu Mishra
Dina Nath
Stanley McGeagh
Jyoti Sarup
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