海でのはなし。（2006）　～　邦画　ロマンス・ドラマ　～

『海でのはなし。』は、2006年12月16日よりリトル・モア配給にて公開された日本映画。
自分の育った家庭が虚構だったことに傷ついた少女と、人と関わるのが苦手な男の葛藤を描くロマンス・ドラマ。
スピッツの曲のイメージを元に製作されたwebムービーがYahoo!動画において期間限定で配信され、それに劇場公開用に音楽を新たにリミックスして制作された作品。
監督・脚本は、本作が監督デビュー作となるＣＭプランナー＆ピーライター出身のクリエイターで「男はソレを我慢できない (2006)」TVドラマ「Room Of King (2008)」TVドラマ「ｔｈｅ波乗りレストラン (2008)」TVドラマ「木下部長とボク (2010)」TVドラマ「デカ☆黒川鈴木 (2012)」TVドラマ「三毛猫ホームズの推理 (2012)」の脚本などを手掛ける大宮エリー。
撮影は「白い馬　ЦАГААН　МОРЬ (1995)」「さゞなみ (2002)」「CUTIE HONEY　キューティーハニー (2003)」「カスタムメイド 10.30 (2005)」「西遊記 (2007)」「私は貝になりたい (2008)」「渾身　KON-SHIN (2012)」の松島孝助。
主演は「ＥＵＲＥＫＡ　ユリイカ (2000)」「害虫 (2002)」「ラブドガン (2004)」「少年メリケンサック (2008)」「ソラニン (2010)」「神様のカルテ (2011)」「きいろいゾウ (2012)」「舟を編む (2013)」の宮崎あおいと、「マークスの山 (1995)」「ＣＡＳＳＨＥＲＮ (2004)」「ＬＯＦＴ　ロフト (2005)」「パッチギ！　LOVE&PEACE (2007)」「ゼロの焦点 (2009)」「セイジ -陸の魚- (2011)」「ストロベリーナイト (2013)」「ゲノムハザード　ある天才科学者の５日間 (2013)」の西島秀俊。

【　ストーリー　】

誰かを大事に思うこと。
ちっぽけだけど、いちばん大切なこと。
ごく普通の家庭で両親の愛を一身に受け、珍しいくらいまっすぐに育ってきた女の子、楓（宮崎あおい）。
でもある日楓は、母親が父親の愛人だったことを知ってしまう。
お父さんには、私たち以外に本当の家族がいる・・・。
傷ついた楓はが向かったのは、博士（西島秀俊）のいる場所だった。
楓より少しだけ大人で、とぼけたことばかり言う博士は、楓にとっては近くて遠いひと。
そして、とても大事なひと。
恋とかそういうのじゃなくて、もっともっと深い何かで繋がっているような。
博士は、誰ともあまり関わりをもたずに生きてきた。
傷つかないですむし、そのほうが楽だからだ。
でもいったいいつからだろう。
両親を愛することさえできなくなったのは・・・。
二人を乗せた車は海へと向かう。
真夜中の浜辺。
闇から響く波の音。
ことばは途切れながらも続いてゆく。
そしておとずれる、やさしい朝。
楓と博士、不器用な二つのこころは少しずつ寄り添って。
小さなことがぜんぶ大切。
たとえそれが答えじゃなくても。
誰かを大事に思う気持ちがあれば、自分のことも、自分以外の誰かのことも、きっともっと愛せるはずなんだ・・・。

【　スタッフ　】

監督：　大宮エリー
脚本：　大宮エリー
プロデューサー：　小澤祐治（東北新社）、坂口優治（グラスホッパー）、海部幹男（ユニバーサルミュージック）
撮影：　松島孝助
照明：　横道将昭
録音：　岡正己
美術：　井上貴之
衣装：　藤井牧子
編集：　前田智子
音楽：　スピッツ
助監督：　森宏治
制作担当：　新藤天朗
題字：　服部一成
プロダクション・マネージャー：　鈴木茂正
企画協力：　笠間健太郎（電通）、塩谷達士（電通）
製作：　「海でのはなし。」製作委員会
製作プロダクション：　東北新社
配給：　リトル・モア

【　挿入曲　】

『　正夢　』

『　楓　』

『　スカーレット　』

『　水色の街　』

『　青い車　』

『　遥か　』

『　ホタル　』

『　ロビンソン　』

『　スパイダー　』

歌：　スピッツ

【　キャスト　】

楓：　宮崎あおい
博士：　西島秀俊
博士の母：　天光眞弓
博士の父：　保積ペペ
カオリ：　菊地凛子
博士の同僚：　川村早織梨
楓の母親：　毬谷友子
楓の父親：　勝野洋