『 ばかもの 』 は、2010年12月18日よりゴー・シネマ配給にて公開された日本映画。
気ままな大学生と強気な年上の女性の出会いと別れ、そして変わり果てた姿での10年後の再会を通して、決して離れることのできない男女の不器用な愛を描く恋愛ドラマ。
原作は、月刊文芸誌「新潮」に2008年1月号~8月号にかけて連載された芥川賞作家・絲山秋子の恋愛小説「ばかもの」(新潮社刊)。
監督は「みんなあげちゃう (1985)」「就職戦線異状なし (1991)」「ガメラ 大怪獣空中決戦 (1995)」「クロスファイア (2000)」「あずみ2 Death or Love (2004)」「DEATH NOTE デスノート (2006)」「青いソラ白い雲 (2011)」「生贄のジレンマ (2013)」の金子修介。
脚本は「きみのためにできること (1999)」「ダンボールハウスガール (2001)」「ぷりてぃ・ウーマン (2002)」「13の月 (2006)」「プライド (2008)」「men's egg Drummers -メンズエッグ・ドラマーズ- (2011)」「モンスター (2013)」の高橋美幸。
撮影は「蝉しぐれ (2005)」「子猫の涙 (2007)」「罪とか罰とか (2008)」「彼岸島 (2009)」「酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (2010)」「メサイア (2011)」「百年の時計 (2012)」「生贄のジレンマ (2013)」の釘宮慎治。
共演は「ときめき (1973)」「しあわせの一番星 (1974)」「釣りバカ日誌7 (1994)」「大夜逃 夜逃げ屋本舗3 (1995)」「銀のエンゼル (2004)」「きな子~見習い警察犬の物語~ (2010)」「シェアハウス (2011)」「ツナグ (2012)」の浅田美代子、「白い船 (2001)」「スウィングガールズ (2004)」「ベルナのしっぽ (2005)」「フライング☆ラビッツ (2008)」「インスタント沼 (2009)」「半次郎 (2010)」「ジーン・ワルツ (2011)」の白石美帆、「あゝ野麦峠 (1979)」「ひめゆりの塔 (1982)」「陰陽師 II (2003)」「この胸いっぱいの愛を (2005)」「出口のない海 (2006)」「きみにしか聞こえない (2007)」「ホームレス中学生 (2008)」「ふたたび swing me again (2010)」の古手川祐子など。
【 ストーリー 】
群馬県高崎市。
地元の大学に通い、気ままな生活を送る19歳の“ヒデ”こと大須秀成(成宮寛貴)は、近所のおでん屋“よしたけ”で、店の女将(古手川祐子)の娘、27歳の吉竹額子(内田有紀)と出会う。
数日後、偶然同じバイト先で働いていた2人は再会。
その日、額子はヒデを部屋に連れ込み、半ば強引に関係を持つ。
年上女性の奔放さに戸惑いながらも、額子にのめりこんでいくヒデ。
だが、2人の別れは突然だった。
ある夜、額子は公園の木に後ろ手にヒデを縛り付け、彼の下着を降ろす。
そして長いキスをすると、額子は唐突に結婚を決めたことを告げ、ヒデをその場に放置して去っていく。
茫然自失のヒデ。
大学卒業、そして就職と生活は変わっていく。
ヒデは友人の加藤(池内博之)の紹介で知り合った翔子(白石美帆)と暮らし始める。
額子とは違い、清楚で真面目な翔子。
だが、ヒデの虚しさは募るばかりだった。
それを紛らわすかのように、酒に溺れていく。
やがて会社で疎まれ、恋人や友人も周囲から去っていく。
仕事を休んで部屋で酒を飲み続ける息子の姿を見て、涙する母(浅田美代子)。
それでもヒデの酒量は増える一方で、姉の結婚式では泥酔して暴れ、会社も辞める羽目に・・・。
そしてとうとう、飲酒運転で交通事故を起こしてしまう。
これを機にようやく、ヒデはアルコール依存症の治療を受けるようになり、苦しみながらも快復していく。
中華料理屋でバイトを始め、踏み出す新しい一歩。
そんなある晩、ヒデは額子の母親と再会。
額子の様子を耳にする。
幼かった頃、そしてヒデと別れてからの惨い運命。
額子と出会ってから10年もの歳月が流れていた。
額子に会いたい。
気持ちを抑えられないヒデは、彼女の住む街へ向かう。
待ち合わせのバス停に佇む額子。
その姿は変わり果てていた。
それでも、忘れられなかった2人の10年に渡る想いが溢れ出す・・・。
【 余談 】
キネマ旬報誌上の監督インタビューで、脚本作りのプロセスに関して次のように語られている。
脚本家の高橋は原作が好きで原作に忠実な脚本が第一稿として書かれたが、監督の金子は、日航機墜落事故からの10年の群馬を舞台にしたかった。
すると原作者から、日航機事件は群馬県民にとって深刻な問題なので止めてほしい、というダメ出しが出た。
そこで、2000年あたりからの10年という設定にした決定稿は、原作者からも了解が得られ、撮影が開始された。
【 スタッフ 】
監督 : 金子修介
原作 : 絲山秋子 『ばかもの』 (新潮社刊)
脚本 : 高橋美幸
製作総指揮 : 植村伴次郎
エグゼクティブプロデューサー : 奥山和由
プロデューサー : 沖元良 、中林千賀子
撮影 : 釘宮慎治
美術 : 高橋俊秋
照明 : 田辺浩
音楽 : MOKU
録音 : 尾崎聡
編集 : 洲崎千恵子
制作プロダクション : 東北新社クリエイツ
制作協力 : ブースタープロジェクト
企画協力 : 新潮社
製作 : 「ばかもの」製作委員会
配給 : ゴー・シネマ
【 主題歌 】
『 めぐり逢い 』
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【 キャスト 】
大須秀成 : 成宮寛貴
吉竹額子 : 内田有紀
翔子 : 白石美帆
山根ユキ : 中村ゆり
ヒデの姉 : 浅見れいな
メグミ : 岡本奈月
ヒデの母 : 浅田美代子
ヒデの父 : 小林隆
加藤 : 池内博之
額子の母 : 古手川祐子
予告
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